『夜画帳』の話をしようか
私のための…春画を描くのだ…
まだ…描くべき春画が残っているではないか…
いつどのようにして『夜画帳』に出逢ったのか、正直何も覚えていない。
昨年2020年コロナ禍真っ只中だったように思う。恐らくインスタの広告で気になって導かれるように飛んだのだと思う。それにしたって出逢いの思い出は大切であるというのに何も覚えていないなんて残念である。
そういうわけで、何がきっかけで韓国の時代物BL『夜画帳』を知ったのか、なぜレジンコミックスに課金までして読んだのか、昨年のことであるにも関わらず何も覚えていない。とにかくわたしは『夜画帳』を読み、そして『夜画帳』という単語をひたすらツイッターで繰り返し呟いていた。ウェブ漫画を買わないので相場が分からないが、知った当初に公開されている分を読むのに1万円はかかったと思う。
わたしがあまりに騒ぐものだから、『夜画帳』に微塵も興味が無いフォロワーのスマートフォンに『夜画帳』の広告が出るようになってしまったと複数名から訴えがあった。どれだけわたしが『夜画帳』のことを話そうが、広告が出てこようが、フォロワーは意地を張っているのか未だに読んでいないが、こんなに生涯のうちにハマったBLは他に存在しないため、本作品について記事にしたいと思う。
追記:2024年02月05日 総括記事を書きました❗❗❗
『夜画帳』概要
引退した春画師・ナミンの前に稀代の男色家で名家の長男・スンホが現れる。男同士の行為を描いたナミンの春画に魅了されたスンホは、嫌がる彼を無理やり自分の屋敷に連れていき、自分の情事を描くよう命令する。二度と男同士の絡み合いの絵は描かないと師匠の前で固く誓ったナミンだったが、権力者のスンホはナミンに絵を描かせようと追い詰め、やがて彼の興味はナミン自身に向けられていく。
主な登場人物
ユン・スンホ
ユン大監(テガム)の長男。作中では若旦那と呼ばれることが多い。『所構わず昼夜問わず男色に明け暮れ父親に髷(まげ)まで切られたという希代の好色漢』という最悪なキャッチコピーを持つ男。ナミンが描く春画のファンになり、無理やり専属絵師にしてしまう。情事に明け暮れているためほぼ服を着ていない。
ペク・ナミン
親に捨てられたのを妓生小屋の長に拾われ、我が子のように育てられた。幼い頃から絵心があったが春画を描く変わった子どもだった。大好きなお師匠さんにしばかれて筆を折った。酒に溺れ日々飲んだくれていたが、ファンを名乗るユン・スンホの命によって専属絵師となる。
チョン・イノン
村の子供たちの手習い師匠。ナミンにもお師匠さんと慕われている。官僚になることを夢見ている古き良き腹黒野心家メガネである。 ナミンに春画を描かせたい若旦那に官職に就くための支援という形で取引に利用される。
イ・チファ
大監の息子で、若旦那の遊び相手の一人。若旦那のことが大好きなのでナミンの登場により怒ったり泣いたりしている。ミンにけしかけられムミョンにナミンの始末を依頼する。
ミン
若旦那の遊び相手の一人。面白いことが大好きで、ナミンを憎むチファに「殺してしまえ!」とけしかけ、ムミョンを紹介する。
ユン大監
ユン・スンホの父。当ブログではパパ大監と呼びたいと思っている。ある時期に人里離れた地に居を移し要職から退いた。男色で放蕩にふける若旦那を軽蔑していつもぷりぷり怒っている。
ユン・スンウォン
ユン大監の次男で若旦那の弟。本作において貴重なまともな人間。パパ大監と若旦那のあいだを取り持っている。
ヒナ
妓生小屋で働いている、ナミンにとって姉のような存在。若旦那に惹かれているナミンの安否を案じ、いっしょに居ても幸せになれないことを諭す。
ムミョン
つじ芸人のかたわら、暗殺などの裏稼業も請け負っている。ナミンを憎むチファに始末を依頼される。
ドッチェ
若旦那の屋敷で働いている使用人。下賤な身分であるにも関わらず若旦那の加護の元、いいご飯を部屋で食べたり働いていないナミンが気に入らず、ナミンをしばいているところを若旦那に発見されしばかれる。
2021年7月1日までの夜画帳
あくまで体感だが9割は情事に明け暮れていて、フルカラーであるためほとんどのページが肌色に染まっている。
現在76話まで連載されているが、いまだに若旦那の過去が明確に分かっていない。無惨様のようになってしまったきっかけとなる出来事が幼少期にあったことは匂わせているが、ナミンと情事に明け暮れているため何も明かされていない。
基本的に若旦那とナミンが対峙すると秒で情事に突入してしまうので、チファやその他の周辺の人物が出てきて話を進めてくれる。逆に言うと周辺の人物が出てこないと話が一向に進まないのである。
作中のほとんどを占める情事は過激な描写に分類されるだろう。しかし正直なところ、エロさだとかそういったものより若旦那の迫力があまりにもすごいので毎回笑ってしまう。萌えるとかではなく、何だか一種の格闘技の試合を見ているかのような迫力を感じており、個人的には情事の描写よりもその他の描写で萌えることが多い。
2021年7月1日現在は連載が休止中で、8月末に再開予定だそうだ。
今年3月には日本でも単行本が発売された。
日本版では白抜き修正されているのだが、どうやら台湾版では白抜き修正されていないらしく爆笑してしまった。すごい。
関連リンク
변덕先生のTwitter
レジンコミックス
『夜画帳』が更新される日は毎週金曜日の夜22時だったのだが、連載がお休み中の現在、金曜日の夜がつまらなくなってしまった。
何も意味を成さないのだ…『夜画帳』の無い金曜日の夜など………。