ジグザグ!

ジグザグ!

いろんなことをかくよ!

感想:花組『ハンナのお花屋さん Hanna’s Florist』

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ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒース、その一角に一軒の花屋があった。
デンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハンソンが営むその店の名は、“Hanna's Florist(ハンナのお花屋さん)”。
自然との調和に包まれ、地元の人達からも愛されるその店には、心癒される穏やかな時間が流れていた。
ところが、ある日、クリスの作品が栄誉あるフラワーコンペティションに入賞したことで、大きなビジネスチャンスが訪れる。
トップフローリストとしての成功を目指すか、それとも・・・?
そんな時、クリスは、仕事を求めて東欧からやって来たミアと出会い、次第に、自分の心の声に気付かされていく。
故郷デンマークの森への郷愁、そして“Hanna's Florist”という店名に込められた想いとは・・?
世界中から人が集まる街ロンドン、そして自然豊かな北欧を舞台に、21世紀を生きる我々が求める本当の幸せ、人生の豊かさを問いかけるオリジナルミュージカル。

 

ガッツリネタバレします。

クリスとミア

自分の生まれた国、育った国、生きてきた文化という「ルーツ」を主軸に生活を送れているか送れていないかというので生きやすさや生きづらさが違うのかな、ということと、生きていく中で心の拠り所を何にするのかを描いているのかな、というのが全体を通して観て感じたこと。

主人公のクリスは、生まれ故郷であるデンマークに自分のルーツがあって、デンマークに生活の地盤を築くことが一番自分らしく生きることが出来ると思っていて、本当はずっとデンマークで生きていきたかったのかもしれない。

でも父親との確執(とまではいかないけれど)とかあって、ロンドンにひとりでやってきて、お店を開いてがむしゃらに頑張って自分なりの生活基盤を築いて今に至っている。

「ロンドンのいい所は居場所がここじゃないって思っても生活できることだ」

みたいな的なセリフがあったのだけど、ロンドンに生活の根を張ってはいるものの、心の拠り所としては認めていないのかなと。

ミアはクロアチアからロンドンに新しい人生を求めに来たわけだけど、ロンドンの都会さに右往左往してそれでも頑張ってたけど、同僚のセルビア人に意地悪されたり移民局に追われてしまったりと苦労が絶えない女性。
職を求めてた女性との会話で住む場所すら無いことも分かったときはなんとも言えなかった。
驚くほどに出演シーンが少ないのだけど、出ていない間、生きるために必死だったのだろうということは想像に容易い。

ミアが住んでいたクロアチアは独立に際して戦闘があったりと大変だったみたい。
今回の話とは関係ないけど、フランツカフカという作家が居るのだけど、彼もプラハという場所にユダヤ人として生まれて、国によるアンデンティティの確立に苦しんでた、そのことが作風に表れているっていうのを勉強したことがある。
フランツカフカが生まれたのもプラハ、東欧だったので、ミアを見たときに思い出した。

クリスがミアに優しくするほど、ミアはその優しさで自分が壊れてしまいそうだと拒絶するのだけど、甘えちゃいなよ!って背中押したかった。
自分は幸せになってはいけないんだってクリスに言ってたけど、幸せになっていいんだよお…
でもミアは自分のせいで大事な弟を失ったと思っているから、幸せになることを拒絶する気持ちがすごい分かる。
わたしは弟が大好きだからめっちゃ分かる!自分と弟どちらかしか助からないなら絶対弟に助かって欲しいと思ってるしミアの身に起きたことに自分を投影したらしんどかった。あれだけミアがずっと罪の意識を抱えて生きて来たことには共感するんだよね。
ミアと弟はすごく仲が良い姉弟だったんだと思う。
わたしは自分に置き換えたらそりゃそうなるわな…って思ったけどお芝居的に観る人が観たら、いつまでもうじうじしててイライラするケースもあるかもなぁ。

クリスが時間を掛けてミアの心を解きほぐしていく過程が、クリスがブログに載せるデンマークの写真や実際のクリスの服とかで表現されてたけど、結構ねばったな!?笑
イケメンだから許されるけどふつうだったらストーカー気質じゃない!?「恋人には1時間に1回メールしちゃダメですよ」とか従業員に言われてたけど、ヤバいwwwwwwwってなったから!
いやでもよく頑張ったよクリス。ミアが自分も幸せになりたいって思えるようになるには時間が必要だったと思う。クリスとミアが結ばれて本当に良かった…

 

クリスの父親アベル

クリスが居る家庭と本拠地での家庭の2つを並行するっていう、まぁ道徳的にはどうなの!?って感じもしたしそういう人間は大嫌いなんだけどアベルを演じてる芹香斗亜さんが最高にカッコイイので許した…イケメンは正義

特筆すべきところは、大人になったクリスとアベルがやり取りをするシーンが一切無いこと。アベルの臨終間際にデンマークに帰ってきたクリスの顔を見て、クリスを待っていたかのように息を引き取ったということがクリスの叔父のセリフから分かるけど、臨終のシーンは無い。葬儀が終わって、叔父からアベルの真実が語られる。

アベルのことを語るにはアベルのことをガッツリネタバレしてしまいたいのでします。

  • アベルデンマークの名門貴族の息子で、親は会社を経営していた。

  • 本当に愛すことができると思ったハンナ(クリスの母)と田舎で恋に落ちて子ども(クリス)を授かったけど、アベルはどうしてもコペンハーゲンで生きていかなければいけない。ハンナはコペンハーゲンでの暮らしは難しいと思い拒絶。
    アベルは許嫁と結婚して2つの家庭を行き来することにした

  • アベル父親から会社を継いだとき経営が傾いてたから非情な判断を下したりしてたんだけど、解雇された従業員の逆恨みで、ハンナの両親たちがたまに働いてた工場に逆恨みで放火されて、助けに行ったハンナが死んでしまう。
    そこからアベルは自分を一切殺して生きていくことにした。

  • 実はアベルは孤児だった。夫婦の間に子どもが出来なくてアベルを引き取って跡取りとして育てたのだけど、10年以上経ってから実の子が出来てしまった。
    でも両親は分け隔てなくアベルを育てたしみんなアベルが跡取りでいいと思ってたのだけど、アベルは血の繋がっていないのに継いでいいのか悩んでいた。
    アベルは育ててくれた両親の恩に報いるためにも会社を継いで経営を立て直すことを決めた。それがハンナを失うことにも繋がってしまった。


アベルのルーツは上記のような感じなのだけど、いやアベルしんどすぎるのでは?!
会社を継ぐということを選ばずにハンナと田舎で生きる決心をしていたらハンナを失わずに、そしてアベル自身も自分らしく生きることが出来たと思うけど、その状況なら普通のひとは現実的な方を選ぶ。会社継ぐよね。アベルは当然のことをしたし、何もかも捨ててハンナとクリスと田舎で生きる方法を選ぶのは、大人としては無しかなって…

クリスでは父親のことを許せないしどう接していいか分からなくて、会社を継ぐという道を選ばずにロンドンで生きることにしてデンマークには全然帰らなかったんだけど、結局アベルが危ないという知らせが入ってデンマークに帰って、そこで叔父に父親の真実を教えてもらえて、父親の死によって父親の出自も含めて自分のルーツを再確認して新たに生きる道を拓けたので、そこは良かったね…って本当に思いました。

ハンナを失ったあと、アベルがどのように人が変わって生きていたのかが全く出てこない。とにかくミアとアベルの出演シーンが少ないので想像で補完する必要があったので、ほんの少しでいいから公式として描いて欲しかったな…想像しろってことかな…

公演解説に「ハートウォーミングなひととき」とか書いてあったけど、そんなにハートウォーミングか!?
わたしはちょっとシリアスめに観てしまってて、冒頭にも書いたけど、「生きる場所として根を張りたい場所はここではない」と思いながらも懸命にその環境で生きるひとたちの奮闘記というか…そんな感じで結構真剣に観ちゃったよ!ちょいちょいハートウォーミングではあったけど。送別会のシーンとかめっちゃ笑いました…飛龍つかさが最高

 

個人的に微妙だった点

舞台のタイトルで損してない?『ハンナのお花屋さん』ってさ…惹かれなくない?ヅカオタを対象にするとなると、もっと派手でウオオオみたいなやつ求められがちじゃない…?ただでさえほんかわしてますよお〜花屋ですよ〜って題材だとあまりヅカオタの需要に合ってないので少しでもよりキャッチーなタイトルにした方が良かったのでは…
わたしは寝ちゃうかな…つまんなそうだけどキキちゃん花組として最後だからなと思ってチケット取って観てみたら思っていたよりずっと面白くて感動したから良かったけどタイトルでつまらなそうって思って現場流したひと居ると思う。

あとこれ言ったら元も子もないけど、母親の名前を店の名前につけるのしんどーーー!マザコン無理すぎる!母親のハンナもめちゃくちゃ電波で出て来るとしんどかった!アベルと結ばれて妊娠したときに「コウノトリが運んできてくれたのね」とか言ってて「ハァ?」ってなったから!電波無理です!ネモ船長以外の電波は受け付けません!

そして時折出てくる意識高い高ーい発言がしんどい。花屋に併設されてるカフェで新しいコーヒー豆の試飲したときに「オーガニックの味がする」とか言っててヒェ〜〜〜ってなったし、しかもそのコーヒー豆がフェアトレードのものだみたいなこと言ってて意識高い無理!ってなって終盤にもフェアトレードフェアトレード言ってて黙って欲しかったです。

 役者の感想

クリス役:明日海りお

初めて明日海さんのことカッコイイ男のひととして見てしまった…!今までただひたすらに綺麗なひと、美しいひとって見ててあまり男性としての性的さを感じていなかったというか、本当に中性的な妖精さんとして見てたのだけど、めっちゃカッコイイの明日海店長!
白シャツにエプロンとか眼鏡姿とかデニム姿とか喪服とか(不謹慎だけど許して)色々ありがとー!最高だった。
本当にイケメンで…いちいちイケメンじゃない?ミアに花束あげたときもだし図書館でミアを助けたときもそうだし、雨でずぶ濡れになってるミアを見つけて逃げようとしたミアの腕掴んで引き留めたりとか!あと従業員の元バレリーナに踊らせて気持ちを解いてあげたときとか、すごい優しい顔してて。
植田先生による私が考えた最高にカッコイイ明日海りお!ありがとうございます!

ミア:仙名彩世

ゆきちゃんは何をやらせても上手だから…とは言えどもわたしが観てきたゆきちゃんの姿って大体おばさまとかそういう役で、ミアみたいな若い女性は珍しくて。すごく可愛かった!
1幕での歌に泣かされてしまった…『金色の砂漠』でオラオラロケットやってる人とは別人みたいだから本当…懸命に生きる姿がとても良かったです。

アベル役:芹香斗亜

上手すぎてしんどかった。まず佇まいが、溢れる包容力やらなんやらで立ってるだけで素敵なのだけど、絶望して崩れ落ちて慟哭するシーンとか歌い上げるシーンとか本当に素晴らしくて、何て素敵な舞台人なんだろうと思った。わたしはこれからもキキちゃんという舞台人を見ていたいと思いました。
キキちゃん、本当にモブレベルかってくらい出てこないのでファンの人的には微妙かもなのだけど、花組としてのキキちゃんのラスト、素晴らしい歌い上げとお芝居でした。

その他

綺城ひかりさん、飛龍つかささん、帆純まひろさんが働いてる花屋って何なの?毎日行くでしょ。花で破産するから。
音くり寿さん、あり得んほど歌上手い下級生って覚えてたけどお芝居もすごく上手ですね…!落ち着いてる…!
羽立光来さんと飛龍つかささんがいい感じに世界を壊さないように笑いを取ってて最高でした。

 

さいごに

まさかの娘役トップと二番手男役がモブレベルに出てこないというお芝居なのに、きちんとお芝居が成り立つという点で花組の芝居力に感動しました。
何度も言って悪いけど、タイトルがつまらなそうだから全く期待してなくてすごい期待値低かったんですけど、個人的にすごーく好きなお芝居でした。心が荒んでるから沁みたのかな…あと心は荒んでるけど結構すぐ感動して涙流すタイプなんで…。
明日海さん、キキちゃん、ゆきちゃん、その他の役者さんたちも、とても丁寧に丁寧に演じていてその役として生きているように見えて、観に来てよかったなあって終わったあとに思いました。

ウエクミ先生といい植田先生といい、わたしは女性の脚本演出作品の方が合ってるのかもしれないです。たまたまかな…
女性の脚本演出作品の方が、「こういうイケメンを見たいんだよ」みたいな、女オタクが好きな男性を出してきてくれる気が…あとちょっとしたところが細やかな所…分からない…邪馬台国とかネモ観たせいでそう思うのかもしれない…

あとあんまり昔の作品の再演とかが好みじゃないことがやっと最近分かってきて…昔の作品よりは現代のオリジナル作品を観たいと思ってるので新しい作品を観れて良かったです。
これから星組遠征が控えてるので一回きりの観劇となってしまったけど遠征予定が無ければもう一度観たかったと思いました。

しかし観てから24時間以内に書く感想は色々書ける…いつもかなり日にち経ってしまうからな…。鉄は熱いうちに打て。

ハンナのお花屋さん Hanna’s Florist
脚本演出 ▶ 植田景子

公  演 ▶ 2017/10/9〜10/29
劇  場 ▶ 赤坂ACTシアター



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非ヅカオタに捧げる宝塚歌劇プレゼンエントリー

今回は若俳オタや声オタなどの他の畑に住まいし方たちを対象としたエントリーです!

ヅカはよく分からんから興味湧かん。一回は観てみたい気がするけどよく分からんから行かん。別に興味ないけど知らないこと知るのが好きだから読んであげる。

といった方たちのために書きました(恩着せがましい)。


はじめに

この記事を書くにあたり、ひとりで書くのは寂しいしめちゃくちゃ偏りが出そうなので、別のオタクに「このテーマで書きなさいよ」って匿名でお題箱に投稿したら「お題箱にリクしてきたのお前だろ」って言われました。
お題箱の匿名性が全然活かされていないと抗議しました。とはいえども書いてもらいましたのでこちらもぜひに。


わたし自身は、別にヅカに関して詳しいわけではないのでヅカオタ面してる気は一切なく、若俳好きなオタクが覗いたヅカってこんなだったよ~って感じの独断と偏見のみで構成された内容となっております。
たまにヅカオタって「全然分かってない」とか言ってくる人居るけど、ほっといてよねっ!

友人の中には「女性ってだけで惹かれないわ」というひとも居るのでそこら辺はさておき。
生の舞台が好き、現場主義である、美形が好き、美形じゃなくても舞台の立ち姿や姿勢が素敵なら好き、ひたむきに頑張ってる人が好き…なのであれば楽しめる可能性があります。

そして組によって特色も違うし演目によっても趣や楽しさが違ってくるので、好みによって好きだなと思う組やタカラジェンヌが出てくる可能性があります。観たけどピンと来なかったといった場合でも、別の組を観たら楽しかった!みたいなそういうパターンがあります。諦めないで。

ベルばら…まつげ…羽根…といったふんわりとした印象が強いと思いますが、冒頭でご紹介したエントリーと併せて、読んだ方がちょっと知らない世界のことを知った気になって頂ければ、わたしは満足です。


各組の特色

組は大きく分けて5組(+1組)あります。◯◯の◯組とか呼ばれてるけど最近聞かないな…?でもあると分かりやすいから書こう。トップスターやその時の組子によって雰囲気や特色が変わって来る部分もありますがアバウトな感じでいきます。

花組

男役の花組、ショーの花組、ダンスの花組
今年の春に新娘役トップが就任して始動したトップコンビ。
まとまりがありショーの魅せ方が上手で華やかです。黒燕尾といえば花組と言われたこともありますね。退団する人が最後に出演するショーで黒燕尾を着れて良かったと喜んでるのを聞いたことがあります。
ショーでは色気と気品とオラオラがブレンドされた「花男」たちに気をつけてください。

 

月組

芝居の月組
男役トップスターが歴代2番目のスピードでトップに就任して1年も経っていない組です。
役作りとお芝居の組み立て方が丁寧で、どんな演目でもクオリティ高く表現してくれるお芝居力に定評のある組。イケメンがいっぱい居て目が回る。
テニプリで表現すると、白石蔵ノ助。
 

雪組

日本物の雪組
硬派なオラオラが多い。日本物の雪組なだけあって刀慣れしている。
今年の夏にトップに就任して始動したばかりの新トップコンビ。
雪組に来ると着物の着付けが上手くなるらしいです。
ショーではメインステージと銀橋(客席手前にある橋みたいな通路)をぐるぐる回るイケメン回転寿司屋が開店することがあるので巻き込まれないように気をつけてください。

 

星組

衣装の星組
衣装の星組って何やねんって感じだけど、衣装を素晴らしく着こなすという意味合いだそうです。
今年にトップに就任したトップコンビ。
星組といえば個性の強さ。組子の個性がスゴツヨです!
若手男役たちが実力秘めている感じで個人的には将来が楽しみな組。

 

宙組

コーラスの宙組、ビジュアルの宙組
現在娘役トップスターが不在で、11月には男役トップスターも退団します。
来年から新トップコンビが始動するのと、花組の二番手が異動してくるので転換期にある組ですね。なのでどうなるんだろうなと予想が出来ないところだけど、だが、それがいい!(カイジのナレーション)
平均身長が高くスタイル良すぎてここはハリウッドか?ってなります。宙組タカラジェンヌたちの長い手足に巻き込まれないように気をつけてください。

専科

組に属さずに必要に応じて演目に出演するひとたちです。演技が上手かったり歌が上手かったり踊りが上手かったりと、プロフェッショナル軍団だと思ってください。


どんなタカラジェンヌがいるの?

どの人もみんな同じに見える可能性はありますし、最初の方はやはり舞台の真ん中に居るタカラジェンヌさんに目がいくことが多いと思うので真ん中辺りに居る男役ジェンヌさんを独断と偏見でチョイスしてみます。ちなみにいつ退団するか異動するか本当に分からないので、本日付けでの紹介です。

 

花組

  • 明日海りお

    花組の男役トップ。とんでもなく美しい人………人なのか?妖精か?とにかく美しいです。美しさ故なのか、耽美で翳のある美しい屈折したクズを演じることも割とあり、演じさせたら右に出る者は居ない。三島由紀夫原作の『春の雪』はすごかった…。『邪馬台国の風』の公演だったか、「久々に真っ直ぐな役をやる」って言っててめちゃくちゃ笑いました。自覚してたんかーい!

  • 柚香光

    顔というか頭自体が小さすぎるスタイルおばけ。舞台で観たらすぐ分かります。ま~~~華がある。めっちゃ華がある。観客席もよく見てくれてる。ダンスがめちゃくちゃキレッキレで格好良いです。お化けがダメなのでお金払ってお化け屋敷とかワケわかんない派。お肉が大好き。

  • 水美舞斗

    愛称は「みなみ」「マイティー」。スタイル良し!顔良し!声良し!芝居良し!歌良し!ダンス良し!筋肉!のオールマイティー。昨今「まだ伸びるんかい!」って驚くほどにぐんぐん伸びてるカッコイイ男役。大型犬でいうとゴールデンレトリバー

  • 瀬戸かずや

    愛称は「あきら」。男の中の男な上級生。「男らしく見せる手の甲」とか細かい所まで男役としてのテクを身につけており、下級生に伝授したりするらしい。どこだったかアジア圏に海外旅行に行った際、マッサージ店で男と間違われたというエピソードをどこかで読んで笑った。

月組

  • 珠城りょう

    月組トップ男役。歴代2位のスピードでトップに就任したんだって。若くて瑞々しいけど確実に男!って感じで格好良い。体格がすごく良くて胸板が厚い。声があったかい。本人に似るのか、ファンの人たちがめっちゃ優しい。
    お米パワーを信じており積極的にお米を食べている。

  • 美弥るりか

    シュッとした輪郭に二次元のようなパーツが収まっている奇跡。目配せや手足の所作、指の先に至るまでの一挙一動に舞台人・タカラジェンヌとしての並々ならぬこだわりを感じる人です。プロフェッショナル仕事の流儀。生で観てほしい。猫好き。

  • 宇月颯

    歌もお芝居も上手い上級生。本当にヒゲ生えてるんじゃないか?ってくらい渋くて格好良い男性像を体現してくれたりします。走りのフォームが綺麗。猫好き。大人の男性が好きなあなたに。

雪組

  • 彩風咲奈

    スタイルおばけのカッコ可愛いワンコ。可愛い〜って思うときもあれば男らしさを見せつけられてヒェーーー・・ー・ーー・(モールス信号)ってなったりするので非常におっかない男役。危険です。気をつけてください。

  • 朝美絢

    最近月組から異動してきました。美しいビジュアルに伸びやかな声が素敵なひとです。2.5次元。車を運転する際、相手が降りてバイバイするときにプッとクラクションを鳴らす。そんな世界があっていいのか?

  •   彩凪翔

    キザで美しい男役。2.5次元
    スタミュに出てくる綾薙学園とかアヤナギ・ショウ・タイムの由来はこの人だと思っています。
    硬派でキザで美形な男性が好きなあなたに。

星組

  • 七海ひろき

    宙組からやってきたオペラグラス泥棒。愛称は「カイ」「ひろきのお兄さま」。二次元オタク。アザラシが好き。
    明るい役から悪役までこなすが毎回役の作り込みがすごいです。生で観るとよりカッコイイので是非生で観て頂きたい。カッコイイお兄さんが大好きなあなたに。

  • 礼真琴

    現二番手の男役。球技は出来ないらしいけど身体能力がすごくない?って素人目でも分かる動きをする。ダンス格好良いです。
    声が低くてハスキーで格好良い上に歌がめっちゃ上手いです。
    車の運転スタイルは乗り込んでから発進するまでが早く片手ハンドル。

  •  瀬央ゆりあ

    夏に公演した『阿弖流為』で坂上田村麻呂を熱演して以来グングン上がってきたひと。スタイルも良く舞台映えのする格好良いひとです。
    面白いことしか考えていない。
    「寝るのが趣味。8時間寝れたら最高!」とか言うんですけど、その裏には「舞台上でより良いパフォーマンスをお見せするにはやはり体が資本なので睡眠は大切にしている。次の日の朝起きる時間を考えて逆算して寝ている。」というエピソードが隠れています。
     

宙組

  • 澄輝さやと

    人間界に羽根を休めるため舞い降りてきてくれた妖精。舞台上に立たれている姿を眺めるだけでも幸せな気持ちになります。溢れる気品が凄すぎる優しいみんなの王子様。ロイヤル度が天元突破。
    不二周助幸村精市が好きなあなたに。

  • 愛月ひかる

    宝塚のファンだった少女がタカラジェンヌになるケースは割と多いが、この人もそのパターン。ヅカオタとしての心も持ち合わせているため、タカラジェンヌとしての魅せ方を熟知しており、またその魅せ方を最大限に表現できる美貌とスタイルの持ち主。

  • 桜木みなと

    のび太みたいな役から悪役までこなす実力派。人柄的には明るくて優しそう。少年から青年に変貌を遂げたが、これからさらに青年から大人へと変貌を遂げていく過程を楽しみたいあなたに。

 

個人的に好きな娘役

  • 芽吹幸奈(花組
    歌が上手いベテランの娘役。お上品な佇まいが素敵な方です。

  • 天彩峰里(星組
    12月25日付けで宙組に異動が決まってます。少年役をやってもすごく上手で…お芝居も歌も上手で…とても可愛くて…星組の宝だと思ってたんですけど…仕方ないんですけど…宙組に…行くんですって………めっちゃ好きな娘役さんです。どこに行っても輝ける。おじさん、どこに居たって応援するから…

  • 華雪りら(宙組
    友人にプレゼンされて画像調べたらあり得んほどの美しさで恐れおののき崇めている女神。 11月20日付けで星組に異動が決まっております。沸き立つ星組男子たちが目に浮かびます。

 

TIPS

  • メインの劇場
    兵庫は宝塚にある宝塚大劇場。東京は日比谷にある東京宝塚劇場。兵庫の方は「ムラ」って呼ばれてます。ムラの方は劇場が大きいことなどもあってチケットが取りやすい。羨ましいくらい取りやすい。東京はどんな演目でも取りにくくて、わたしは半年前から情報収集してチケット取ってます。

  • 観劇マナー
    入ってみれば普通の舞台なので、背もたれに背中つける、喋らない、携帯の電源切る。いつものスタイルで大丈夫。正直おじちゃんおばちゃんの方がマナー悪い人多いよ。飴ちゃん舐めるためにカサカサ言わせたりビニールガサガサ言わせたり携帯ビカビカ光らせたりグチャグチャ喋ったり。里見八犬伝かよ。常識のある舞台好きの人は普段の観劇スタイルで全く問題ないです。

  • 上演中以外は座席で飲食OK
    始まる前と幕間は座席で飲食できるので、幕間に席でお弁当とか食べて大丈夫です。始まったら飲食禁止です。まれに水飲んでる人いるけどダメ。こないだ始まってるのにパン食ってる男が居てワロタ。食うなしwww

  • 上演中以外は撮影OK
    宝塚の劇場内とか座席からの眺めとか、緞帳とか、あとは緞帳が上がったときにタイトル幕があったときとか、写真撮っても大丈夫です。(全国ツアーとか地方公演は要確認)
    記念になるので撮影OKなのはいつも嬉しいなって思ってます。

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  • ロケット
    お芝居だけの一本物でもショーでも終盤に足を上げ下げするラインダンスをするのですが、ラインダンスのことをロケットって呼んでます。特に何年目までの人たちがやるって決まりはないのですが、基本は下級生たちがメインで下級生たちの見せ場でもあります。足の上げ下げし始めると手拍子がどこからともなく聞こえてくるので、気が向いたら手拍子してほしいです。下級生への応援って感じですね!

  • 娘役の髪飾りとかアクセサリー
    娘役さんの髪飾りはみんな自分で手作りしてるらしいです。ネックレスといったアクセサリーも作ることがありますし、カツラも自前だそうです。
    男役もほとんど自分で用意してたかな…(銭の面も含めて大変ですよね…)
    お稽古もあるのに夜な夜な必死で装飾品を作っててたまにNG出されて作り直しなんてこともあるみたいで…ぜひ娘役さんたちの装飾品やカツラとか見てみてください。

  • 舞台化粧
    これは男役娘役関係なく自分の顔には自分でお化粧を施してます。全部同じように見えて違います。アイメイクもダブルラインが赤だったり青だったり緑だったり違ったりとかします。
    遠くの観客からも顔が分かるようにってことであの派手な舞台化粧となっております。

  • エトワール
    パレードの最初に歌う人なのですが、歌が上手い人だったり退団や組替え(異動)に伴う餞別だったりといろいろな理由で選抜された人が歌う。歌が上手い人が選抜されて歌う場合はとても上手いので楽しみにしてて欲しいです。

  • 客釣り
    目線を合わせて微笑んできたりウインクしてきたり指差してきたり投げキッスしてきたりしてくるタカラジェンヌによるテロ行為です。特に花組。気をつけてください。

  • 名前覚えるの大変
    本名があってタカラジェンヌとしての名前があるのにさらに愛称がある。「瀬戸かずやって覚えたのにみんなあきらって呼んでるんだけどーーー!?」ってヅカ好きになった当初分からなくて泣いた。

  • 生徒=タカラジェンヌ=組子
    タカラジェンヌのことを生徒って表現することが多いです。そして「花組の組子たち」とか「組子」って言うこともある。大体同じようなニュアンスだって感じ。

舞台スケジュール

肝心のスケジュールですね。メインの劇場以外の公演はチケットが取りにくいのと、まずはメインの劇場で観るのがいいかな…でも全国ツアーとかあるのでチェックしてみるのも良いと思います。


大劇場

09/29〜11/06 星組『ベルリン、わが愛・Bouquet de TAKARAZUKA』
11/10〜12/15 雪組ひかりふる路・SUPER VOYAGER!』
01/01〜02/05 花組ポーの一族
02/09〜03/12 月組『カンパニー・BADDY』
03/16〜04/23 宙組天は赤い河のほとりシトラスの風』

東京宝塚劇場

10/13〜11/19 宙組『神々の土地・クラシカルビジュー』
11/24〜12/24 星組『ベルリン、わが愛・Bouquet de TAKARAZUKA』
01/03〜02/11 雪組ひかりふる路・SUPER VOYAGER!』
02/16〜03/25 花組ポーの一族
03/30〜05/06 月組『カンパニー・BADDY』
05/11〜06/17 宙組天は赤い河のほとりシトラスの風』

どれを観ればいいか分からない場合

独断と偏見ですが、雪組月組がいいと思います。お芝居一本物よりも、まずはお芝居とショーがある公演をオススメしたいです。
雪組は歌がこれでもかという程上手いトップコンビなので歌唱面では満足できると思います。あとイケメン回転寿司をすることが多いので、もし今回もあるならイケメン回転寿司を観てきてほしい。いつもだったら大劇場の方はチケット取りやすいけど今回の雪組公演、チケ難だそうです。
月組は前述の通りお芝居に長けているし何にせよ演目が面白いに決まってるので絶対楽しいと思います。
花組の『ポーの一族』なのですが、まずそもそもチケ難だし、果たして初めてのヅカでこれは楽しめるのか?と思ったりもしてるので挙げませんでした。

ビジュアルがとんでもないですけども・・・・・

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さいごに

やっと締めです。いつもより頑張って書いちゃったんだぜ…

深入りせずに舞台を観てワ~綺麗~☆って楽しむ気楽スタイルで全然いいと思ってます。チケット取って劇場に来て観るだけなら難しい風習とは全く関係ないので気にしなくて良いです。

そうは言っても東京はチケットが取りにくくて、それが敷居の高さを助長させてる要因のひとつでもあるのですが、もしかしたらそのとき手配できたりお譲りできる分があるかもしれないので、東京でふぇ〜んチケットないよぉ〜ってなったらフォロワーさんや読者登録して頂いている方はわたしに相談してみてください…。わたしも泣いてるかもしれないけど…。

わたしはヅカオタの友人がチケットを譲ってくれてからヅカのことを知って好きになりましたが、こういうきっかけで新しい世界へ足を踏み入れることが出来たりもするな~と思ってます。

ヅカってよく何か独自のしきたりとかありそうだし(あるけど)、謎の文化がありそうだし(あるけど)、チケットの取り方わからないし(無数にあるけど)、そういうよく分からない世界なのでしり込みしてしまうパターンはあるようです。

そういうのって、わたしにとってのテニミュみたいなもんだなと思ってて…観てみたいけど出来上がっている歴史のあるコンテンツだからなんとなく足を踏み込みづらく、友人が連れて行ってくれてやっと行けたみたいな。

友人がタクシーで劇場に向かってるときに運転手の方に「すぐ観れるものなんですか?」って聞かれて東京は難しいですねと答えたそうなのですが、でも本来は観たいなって思ったひとが気軽に行けるのがいいよねって言っていて、本当そうだよなーって。

S席は大劇場の場合は8,300円、東京は8,800円で観れるなんて舞台にしてはコスパいいな~っていつも思ってるので気が向いたらぜひ!他の畑に住まいしオタクの感想読みたいです。よろしくお願いします!


余談

どうしても我慢ならないので説明は省略するけど貼らせて。


 

満足。ー 完 ー

感想:月組『All for One 〜ダルタニアンと太陽王〜』

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舞台は太陽王と呼ばれたルイ14世が治めるフランス。銃士隊の新入りダルタニアンは王の剣の稽古相手に任命される。しかし王はダンスのレッスンに熱中し、剣術には興味を示さない。ある日ダルタニアンは、ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ってしまう…。


ポスターが発表されたときはハァァッ/////珠城りょうさんッ////アァッ…///美弥るりかさんッ///月城かなとさんッ///あわわわわ/////みたいな気持ちになりつつ一番うしろの人物に気を取られて「なんじゃこりゃあ!」ってテンションが上がりまくったのを覚えています。今観ても一番うしろの愛希れいかさん最高すぎやしないか。
この公演の初日に、権利関係で円盤が出せなくてずっと交渉してたという『グランドホテル』の円盤化が決定したお知らせが入ったんだよね。初日にニュース出すとかニクいよなあ。ちょうど刀ステの遠征で福岡のホテルに居たのを覚えています。愛されてるなあ月組

この作品はポスターからして「これは絶対面白いだろうな」って期待値がすごく高くてムラ遠征もしました。
宝塚は日本を代表するエンタメのひとつだと思っていますが色々と万人受けしないであろう面もあるため、むやみやたらにオススメ出来ないのだけど、この作品は超オススメでした!少しだけ大人向けシーンはあれども全然セーフなレベルだし(分かんない子には分かんないと思う)
銃士隊の面々がずらーーーーって舞台上の横幅を目一杯使って並ぶオープニングは最高にテンションが上がるし、とにかくずっと楽しいんですよ。舞台機構もガンガン使うしポンポン話が進んでいくし曲もすごく良くて全く退屈しない。

話の流れ的には、銃士隊のリーダーであるダルタニアンがルイ14世の剣術の稽古の先生に任命されて稽古をつけたら気を悪くさせてしまって銃士隊解散の危機に陥るんです。んでもってそんなルイ14世は実は女で、本当は双子の男の子と生き別れてしまって男と偽って国王やっててもう限界じゃ!ってなりながら気晴らしに女の子の格好をして出向いた酒場でダルタニアンと出くわして恋に落ちて、ダルタニアンも真実を知ってーーー・・・!?みたいな感じ。
難しい要素一切なしの単純明快で爽快なストーリーで、アンパンマンみたいに話が進んでいって終わります。

ダルタニアン、アラミス、アトス、ポルトスって見事に系統が違う男たちが揃ってるんだけどそれぞれ尊敬し合いながら一致団結してるのが大人の男たちって感じでめちゃくちゃ良かったです。下世話なことばかり考えちゃうけど、誰と付き合いたい?わたしはダルタニアンと見せかけてアトスです。キャーキャー言いたいのはアラミス神父ですね。アラミス神父は最高だった。懺悔させてくれ頼む。

 

月組がアドリブを入れずに決められた脚本に沿って着実にお芝居をしているのが良いです。
いつ行っても同じものを観れるというのは観客にとって平等でわたしは好きです。勿論その回その回で役者たちの細かい所作等は違っていると思いますけど、そういうことではなくて、決められた脚本や演出に沿うという点はブレることが無かったし、基本に忠実な上でアドリブではないところでドッカンドッカン観客を笑わせるのは最高だな〜と思いました。
月組は後ろの方で歩いているだけの役でも、その人物がどのような人生を生きてきたかといった背景から考えて役作りをしていくということを友人から聞いていて、そういう姿勢が前公演の『グランドホテル』の深いお芝居に繋がっていたのかなとも思うし、月組のお芝居の組み立て方や表現の仕方がとても好きです。

ずっとアドリブもしてこなかったのに、珠城さんの誕生日の10月4日の公演では誕生日ネタを入れて来てたらしくて!そういう所〜〜〜!「ダルタニアンが誕生日」ってテイで随所にアドリブ入ってたらしくて最高ですね。

若いメンバーが多いけれど美弥るりかさんや宇月颯さんといった面々が引き締めてるし、そして若いからといって拙いわけではなく上手で素敵だしとにかく安心して観ていられる。簡単に言うとただただ楽しい!本当に今の月組ってわたしにとってすごく魅力的な組です。次回の本公演も『カンパニー』という今年5月に刊行された小説の舞台化らしく、そしてショーの方は『BADDY -悪党(ヤツ)は月からやってくる-』というタイトルからして愉快そうなものが決定しているんですよ。

舞台は地球首都・TAKARAZUKA-CITY。
世界統一され、戦争も犯罪も全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくる。バッディは超クールでエレガントなヘビースモーカー。しかし地球は全大陸禁煙。束縛を嫌うバッディは手下たちを率い、つまらない世の中を面白くするためにあらゆる悪事を働くことにする。
彼の最終目標はタカラヅカ・ビッグシアターバンクに眠る惑星予算を盗み出すこと。しかし、万能の女捜査官グッディの追撃が、ついに彼を追いつめる! 


意味が分からないので早く観たすぎます。月組はこういうワクワクするようなタイトルを次々に用意してくれて元気を与えてくれますね。

次回作の話に逸れてしまったけど、All for Oneは目で観ても耳で聴いてもずっと楽しくて月担じゃないけど「もう観に行けないのか…」って少し寂しい気持ちになっちゃいました。とは言えども冬には全国ツアーがあるし終わったと思ったら本公演がやってくるのでヅカオタは忙しい。今後も月組が見せてくれる舞台が楽しみです。


 

 

All for One 〜ダルタニアンと太陽王〜
脚本演出 ▶ 小池修一郎

兵庫公演 ▶ 2017/7/14〜8/14
東京公演 ▶ 2017/9/1〜10/8

劇  場 ▶ 宝塚大劇場東京宝塚劇場

感想:舞台『マスカレイドミラージュ』

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貴族の秘密の社交場、仮面舞踏会。
ある夜、その主催であるジルコニア家に一通の予告状が届く。
差出人の名は「怪盗アインザッツ」。

“今宵、最高の美女をいただきに参上する”

名門貴族の跡取りであるレイジーは、 かつて盗まれたルビーのネックレスを取り返すべく、 警察官でもある親友のシーノと共に舞踏会へと潜入する。
周囲の策略や思惑に巻き込まれながらもアインザッツを追ううちに、レイジーとシーノはアインザッツが抱える“謎”と、その裏に隠された“真実”に気づいていく。

やがてその“真実”は3人がそれぞれ秘めていた心のうちをも明らかにし、一夜限りの幻と思われた仮面劇は 予想もしなかった展開を見せ始める――。

 

いつもあらまきさんの現場に一緒に行っている友人が元々うたぷりが好きで、その中でも寿嶺二さんが好きなので行きたい!ってことで申し込んで、初日と9/30のマチネに行ってきました。

わたしはアニメを二期(?)くらいまで観ていた程度の超にわかで、この舞台シリーズの第一弾が発表されたときの荒れ方についていけていなかった。ぼうぼうと火の粉が舞う対岸の火事の様子を眺めていたのだけど、原作ファンが俳優に直接暴言を浴びせているのを目の当たりにして非常に不快な思いをした。もちろん母数が膨大すぎるので、そんなことをする原作ファンはほんの一握りだと信じている。そのようなことがあったので正直めちゃくちゃ怖かった。

まず友人に言われたことは、「そめちゃんたちはプリンスさまではない」ということだった。概念からの説明をされて混乱した。


このように理解したわけです。なぜアウトレイジに例えたのか。でもこれで分かった。二代目!先代のプリンスさまからバトンタッチした二代目!

シリアスなシーンと面白いシーンが自然に混在していて無理矢理に場面を繋いだ感もなく、メリハリがあって常に面白い(笑えるという意味ではなく)。中だるみも無いしテンポよく進んでいって中盤から終盤にかけての大騒ぎな場面もめちゃくちゃ楽しい。観ていて「めっちゃ楽しいなこの舞台」って思って、終わったあとにパンフレットを見たら脚本・演出がほさかようさんだった。なるほど。

そのパンフレットなんだけど、S席だとパンフレット付きだった。てっきりプレミアム席だけだと思ってたからビックリした。ちゃんとしたパンフレットだったのに太っ腹。

お芝居のときの衣装がすごく好き。お金かかってそうだったなぁ。しっかりした生地で結構作り込んでたように見えた。また染谷さんが似合う似合う…白いタイツ似合いすぎだから。でも家の中に居るときはロングブーツなのね。膝下の。それもよく似合う。
レビューパートのときのお衣装はどうした??????ってなるんだけど…でも普通のひとが着たら大事故になってるところを「衣装だぁっせぇ!」で済むキャスト陣はすごいと思った。

メインキャストのサイドをかためる役者に力が入っている。窪寺昭さん、少年社中の堀池直毅さん、きしたくこと岸本直也さん、関戸博一さん。この役者さんたちもほぼずっと出ている。すごい。きしたくさんがさぁ…分かる…?トキエンタ仕込みのトキエンタ〜〜〜〜な笑いを取ろうとするわけ…まじトキエンタだった。窪寺さんほんと格好良くて最高のイケオジって感じ…出て来ると場がピシッと引き締まる。専科…って感じ(ヅカオタだけに伝わればいい)。

個人的にすごい「よっしゃ」ってなったシーンは、本当に序盤の方の仮面舞踏会のシーンで染谷さんがダンスに誘う際に白い手袋をクチに咥えて(っていうか歯で噛んで)外す所です。まだ観てないひととかには絶対見て欲しい。ライビュでも映して欲しい。円盤では超どアップで映して欲しい。
あと染谷さんが相手の手の甲にキスするシーンも2回くらいあって「最高か?」って思った。
そしてお染ステップも良かった。ダンスのシーンね。結構しっかり踊る。

太田基裕さんは、やっぱり劇中で歌唱面で頼られていたというか劇中ではもっくんしか歌っていない。もっくんのお衣装もすごい可愛くて。結構ロング丈の衣装なんだけど、元々高身長だしヒールもプラスされてたから立ち姿が格好良かった。

田川大樹さんもこれまた背がすっごく高くてスラッとしててとにかくスタイルが良くて舞台映えする。舞台歴を見たら今年から始まっていて今作で出演3作目っぽくて驚いた。全然初心者感がなくて、てっきり何年もやっているかと思った。田川さんの役は二重人格で正反対のキャラになって、その切り替わりとか振り幅がハッキリしてて見てて楽しい。

貴族社会、仮面舞踏会、レイピア(洋剣)、錬金術、オートマータ、スチームパンクにゃーーーーーん!!!などなど、ドドドストライクな題材がいっぱい詰め込まれていた舞台。

お衣装とかもお金かかって凝ってるしお話も面白いしキャスト陣も豪華でクオリティの高い舞台なのにとにかく日程が少ないのが勿体ない。しかもAiiA。キャパ小さいよ!でもこのキャスト陣だとそうそう長い日程押さえるのが難しいのかもしれない。もう少し日程があればもっと観たかったと思うくらい、超〜〜〜楽しかったです。


マスカレイドミラージュ
脚本演出 ▶ ほさかよう

東京公演 ▶ 2017/9/28〜10/1
神戸公演 ▶ 2017/10/5〜10/8 

劇  場 ▶ AiiA 2.5 Theater Tokyo・新神戸オリエンタル劇場
音  楽 ▶ Elements Garden
制  作 ▶ 劇団シャイニング

感想:雪組『琥珀色の雨にぬれて・"D"ramatic S!』

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琥珀色の雨にぬれて

舞台は1922年のフランス。
第一次世界大戦から生還した青年貴族クロード(望海風斗)は、秋のある朝、散歩に出たフォンテンブローの森で神秘的な美女、シャロン(真彩希帆)に出会う。
シャロンに一目で心を奪われた彼に、シャロンの取り巻き・ルイ(彩凪翔)は彼女の素性を話し、クロードとは別世界の女性だと忠告するが、クロードは彼女と精神的に通じ合えると主張、彼らの間には、シャロンに惹かれる者同士の奇妙な親近感が生まれていく。
帰宅したクロードを、友人ミッシェルと、その妹でクロードの婚約者・フランソワーズ(星南のぞみ)が待っていた。クロードはシャロンとの出会いの余韻がさめやらず、フランソワーズの話にも、気もそぞろ。フランソワーズはクロードの変化を感じ取る。
ある夜、ルイたちジゴロも所属するパリの高級クラブ“フルール”で過ごしていたクロードは、客に絡まれたシャロンを助ける。
クロードに好意を感じて感謝の口づけをするシャロン。その場に居合わせたフランソワーズも、クロードの変化の理由を知り、クロードとシャロンの関係に不安を感じるのだった。
その後、シャロンが富豪の銀行家ジョルジュに連れられニースに行くと聞いたクロードは、後を追うことを決意、公平な競争を約束したルイを誘ってニースへ向かう豪華列車トランブルー(青列車)に乗り込む。
道中シャロンと語らいの時をもったクロードは、琥珀色の雨が降るというイタリアのマジョレ湖にいつか共に行く約束をする。
しかし、ニースのホテルに、クロードを追って自動車を飛ばし、疲労困憊したフランソワーズが現れる。彼女の素性を知らないシャロンはフランソワーズをいたわるが、フランソワーズは自分の素性を明かしてシャロンを拒絶し、クロードを汚さないでほしいと叫ぶ。
フランソワーズの一途さに動揺したシャロンは、クロードに求婚された、承諾するつもりだと嘘を話す。彼女たちの会話中にクロードが現れるが、フランソワーズは失望して走り去る。結局クロードはフランソワーズを心配して追いかけ、ルイがその場に残る。
ルイはシャロンの動揺を見抜き、彼女を理解できるのは同類の自分だと愛を告白、2人はそのままニースのホテルから共に姿を消した。
やがてクロードはフランソワーズと結婚。ミッシェルと共に始めた航空会社も軌道に乗り、公私ともに穏やかな日々が訪れていた。しかし1年あまりたった春、クロードはシャロンと再会を果たす。


キャプテンネモを公演している一方でこの作品を公演していると思うと振り幅がありすぎて愉快です。

初演が1984年、生まれる前に既に上演していた作品だったようで…!それから何度も再演されている名作ということなのですが、わたしは今回初めて観させて頂きました。

宝塚を観ていると、きっとこの時代のことをよく知っているとより理解度が高まるんだろうなと思うことが度々あるんだけど今回も然りで、1920年代のパリのことが全く分からない!

第一次世界大戦が終わったのが1918年で物語が1922年。戦争による死者150万人、負傷者500万人とかインターネッツに書いてあったけど、登場人物みんなすごくない…?戦時中にフランスに居たか知らないけどさ…クロードとかミッシェル(クロードの友人)とかサラッと戦争行ってきたで、みたいな感じだったけど、よく考えたらすごいことなのでは…。生き残って戦争終えたのにやることが不倫って何なの…。
第二次世界大戦が1939年くらいからということで…戦間期っていうのかなこの時代は。 1920年から1929年の間はパリに芸術家が集まったとかで勢いはあったのかなぁ…全然わかんないです(投げ)。

星組公演に向けてこの辺りのヨーロッパ史は軽くでも頭に入れておいた方が良い気もするけど、文面から溢れている通り、わたしは頭がとても悪いのである…。

お芝居の中で、並べられたジゴロたち(下級生)がカッコイイんだけど下級生特有の可愛さが残っていて、翔様が来たことでよりそれが顕著で対比が最高だったことを思い出しつつ、主要人物の感想を書こうと思います。

 

クロード(望海風斗さん)

わたしはクロードが苦手です。婚約してる時点で遺産使ってニースに別の女を追いかける男とか絶対に嫌だ〜〜〜。
あとラストシーンでシャロンとイタリアに行こうとしてフランソワーズに咎められたときに 「自分でもよく分からないんだ…」とか言って、えぇ…?ってなりました。「一線は超えてません!」って咄嗟の嘘すらつけないんだもん…でもそういうピュアで素直で嘘をつかない所も含めて好きだったのかもしれないね、フランソワーズもシャロンも。本当に分からなそうだったもん。
あとクロードはフランソワーズのこと元からそんな好きじゃなかったんじゃないの?って思ったんだけど、そう問われたらクロードは「分からない…」って言いそう。

クロードの悪口は以上です。

クロードを演じた望海さんが青年にしか見えなくて!今までわたしが望海さんに抱いていたイメージは大人で色気のある男性だったので、今回は青臭い青年にしか見えなかったのですごくビックリしました。

 

シャロン(真彩希帆さん)

こういう生き方は疲れそうだなぁ…と思った。やりたいようにやるのって言ってそうやって生きてるように周りには見えてるみたいだし、フルールでも「わたしはやりたいようにやるの」って言ってたんだけど、自分に言い聞かせてるような感じもして。
真彩さんはセリフ声もすごく綺麗で好きなんだけど、セリフを喋ってるって感じがしなかった!息遣いっていうのかな…発声の仕方の御蔭なのかな。とにかくシャロン格好良かった!シャロン好き!

 

ルイ(彩凪翔さん)

こういう翔様、見たかった!望海さんとの掛け合いも楽しかったし、いい人だった。翔様のお芝居をじっくり観れて嬉しかったな!

 

フランソワーズ(星南のぞみさん)

何度か本当にクロードでいいの…?って思ったよ…婚約してるのに好きになった女の人を追いかけてニースまで行ってるってだけで嫌じゃない…?友だちだったら止めてたよ…。
星南さんの澄んだ声で聞く「わたしはどう正直に生きたらいいの」とか「人間ってとても悲しいのね」ってセリフがとても好きです。
歌とかお芝居とか上手くなったら、もっと素敵な娘役さんになるんだろうなって思いました。

 

クロードは日なたの世界の住人で、シャロンは日蔭(って程でもないけど)の世界の住人だから、日蔭の世界にどっぷり浸かってずっと生き続けるシャロンとは生き方も考え方も全然違うんだよね。クロードからすると非現実的な世界に生きてるっていうか。シャロンもクロードが輝いて見えたかもね…お互い自分の住んでる世界には居ない存在だから。

対照的な女性がふたり居てクロードはその間で揺れていたけど、女性がどうのっていうのを取っ払っても、この男は現実を取るのか非現実(夢)を取るのか、非現実を取ろうとしてどうなったのか、というお話のような気がしたし、文学的に観たら倫理観を問うお話ではなくて、恋してしまったんだ君に!っていう、理屈じゃない感情に左右されたひとりの人間の一瞬を切り取った物語なのだと解釈しました。

とにもかくにも、望海風斗さんがトップスターになったの最高に嬉しいです!ご贔屓が星組にいるので物理的には星担になってしまっているのですが精神的には雪担なのです。本当に待ってましたーーー!!!って感じなので、これからの雪組も楽しみです。


琥珀色の雨にぬれて
作・演出 ▶ 柴田侑宏・正塚晴彦
Dramatic "S"!!
作・演出 ▶ 中村一

公  演 ▶ 2017/9/9〜9/10(神奈川)

劇  場 ▶ 相模女子大学グリーンホール

感想:舞台『四月は君の嘘』

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『ヒューマンメトロノームとも揶揄された正確無比なピアノ演奏』
『幼少から数多くのコンクール優勝』
そんな過去を持つ天才ピアニスト有馬公生は
母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり
演奏から遠ざかっていた。
公生を心配する幼馴染みの澤部椿や渡亮太と学生生活を送り
新学期になった四月———
公生は同じ年のヴァイオリニスト宮園かをりと出会う。
かをりとの日々はモノクロの心をカラフルに色付け公生の世界を変えてゆく。
ある日、かをりはヴァイオリンコンクールのピアノ伴奏に公生を指名。
再び鍵盤に触れたことで公生の中に新たな感情が芽生える。
友人、ライバル、恩師と過ごす春夏秋冬は
美しくも切ない嘘の物語を紡ぎ出す。
「もうすぐ春が来る、君と出会った春が来る」


安西慎太郎さんはすごいと舞台を観に行くたびに思います。

安西さんが出るならその舞台を観に行きたいと思うようになった決定打は本当に最近のことで、 3月にあった『スーツの男たち』から。
本当にすごいお芝居を観てから、何となく「このひとが出るお芝居は観たいな」と思うようになり、 7月は『遠い夏のゴッホ』を観に行った経緯があります。
安西さんは素晴らしかったしキャスト全員が素晴らしい舞台でした。 兼崎健太郎さんが演じていたゴイシクワガタに恋をして帰ってきたことは記憶に新しいです。

事前にプロのピアニストとヴァイオリニストの方が出演することを知っていたので、演奏を聴けるのも楽しみにしていました。
AiiAのような場所でプロの方に演奏させるとか正直有り得ないと思いましたけど!
でもそのプロの方の御蔭で、生でピアノとヴァイオリンが聴けて、お芝居とリンクしていたのでとてもリアリティがありました。

 

澤部椿/河内美里

本当は幼馴染のことを恋愛感情として好きなのに、「弟みたい」って言って、 いざその弟に好きなひとが出来てしまいそうと分かったときに焦って苦しんでいた姿が切なかった。
有馬に女の子だと意識してされていなかったのに、有馬が好きなひとが出来て異性というものを認識してから、今までそんなこと言われなかったのに「やっぱり女の子なんだね」って言われてたときとかさ、残酷だ!もう黙って有馬!!!!!!!って思いました。

渡亮太/和田雅成

サッカー部でモテて女の子大好きー!みたいな感じの子なんだけど超いい人なんですよね。陰キャである有馬(安西さん)のことを見下すわけでもなく、1人の人間としてリスペクトしている。有馬だけにじゃなくて、どの人に対してもリスペクトの念をもって接しているんですね。
中学生なのに人間として完成されすぎな気がしました。和田さんのことは真面目なデカワンコだと思っているので、個人的には和田さんのイメージにすごく合っているなと感じました。絶対、幸せになってよね、渡!

 

宮園かをり/松永有紗

かわいい~~~~~~~!!!ってなって後から調べたら水着グラビアの写真がたくさん出てきてウホホってなりました。
暴力ふるう所があまり好きでなかったけど、天真爛漫で可愛くて、でもすごく不安定で傍観していて痛々しくもあったんだけど、懸命に生きようとする姿がよかったなあ。中学生なのに自分の死期を悟るってどんな気持ちになるんだろう。
分かりやすく言うと躁鬱状態が交互にハッキリ出てるような感じだったんだけど、 鬱のときが本当に可哀想で。とても魅力的な女の子を演じている魅力的な女の子でした。

 

有馬公生/安西慎太郎

どんな役か知らなかったので、不安定な感じだったのでヤッターってなりました。安西さんの不安定な役を観たかったので!不安定な安西さん×ピアノって最高なのでは?
神経質で、繊細で、母の亡霊に苦しんでピアノから逃げて下ばかり見ていたのに、前を向いて歩きだす過程を丁寧に演じられていて。
最後に「さよなら」って掠れた声で放ったセリフ、すごくよかったです。
母と初恋の相手に先立たれるってエグい人生だな。
でも人生はひとりで生きることが出来ない、人に支えられて生きるということを知った彼の未来は明るい、っていうことが分かるラストシーンでした。


安西さんのこの若さでこの凄さは何なのだろうって改めて怖くなりました。
彼が30歳、40歳と歳を重ねていったら、今よりもさらに深みのある役者になるのでしょうか。
役者ではあることは前提として分かってはいるけど、彼はなんだか芸術家みたいな人だなと思って!
命を削りながら演じているようにわたしの目では見えています。あんまりそういう役者には出逢えていないので、わたしの中で不思議な存在No.1として存在しています。
オススメの役者は?ってもし聞かれることがあったら、わたしは安西さんの名前を挙げるかもしれません。
秋頃の舞台は共演者が凄すぎてチケット取れなかったし、宝塚で遠征している時期でしっちゃかめっちゃかだと思うので…また機会があれば安西さんが出る舞台を観に行きたいと思います。


四月は君の嘘
公  演 ▶ 2017/8/24〜9/3(東京)
脚本演出 ▶ 三浦香伊勢直弘

劇  場 ▶ AiiA 2.5 Theater Tokyo
音  楽 ▶ 飯塚玲依

制  作 ▶ エイベックス・ピクチャーズ株式会社

感想:雪組『CAPTAIN NEMO ネモ船長と神秘の島』

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19世紀後半、イギリスの捕鯨船南大西洋サウスサンドウィッチ諸島付近で謎の遭難事故を繰り返し、船乗りたちからは魔の海域と恐れられていた。
イギリス政府は学者たちを招聘し調査隊を編成、南大西洋へと艦隊を派遣した。だが魔の海域に近付いたとき艦隊は次々に船底から爆発、沈没。
救命ボートで九死に一生を得たわずかな学者たちは、地図にない島に辿り着いた。その島は植物も育たない寒帯地方にもかかわらず、海底火山帯の地熱で温暖な上、地熱を利用した発電装置まで備え、世界中の何処よりも発達していた。
島の住民は、東欧・アジア・アフリカなど帝国の植民地支配から逃れてきた人々だった。そして、その島の主は、潜水艦「ノーチラス号」の船長ネモ、有能な物理学者でもある彼は、寡黙で謎に包まれてはいるが、島民からは絶大な信頼を得ていた。
ところが、島の秘密は調査隊の知るところとなり、本国にも知られてしまった。
島民たちを護るためネモ船長は「ノーチラス号」で敵艦隊に敢然と立ち向かって行く……。

 

副題:冒険モノかと思ったら新興宗教団体のカルトホラーだったでござる

海底2万マイルが原作みたいなこと書いてあったからさぁ、ディズニーシーにあるやつじゃろ!あれ好き!って軽率に観に行ったのにまさかのカルトホラーだったでござる。

いきなり緊縛されているメインキャストたち

ジョイス博士【アイルランド海洋学者】…華形ひかる
シリル【ロンドン・タイムズの新聞記者】…永久輝せあ
レティシア【海洋気象学者】…彩みちる

最初上記3名が、椅子に縛られている。そこに朝美絢演じるラヴロック少佐が現れる。上がるオペラグラス。

特定の海域で船がどんどん消えちゃう、みたいな現象が起きてて、その調査のために使えそうな人材を別のダミーの目的で船に乗せて捕まえたっぽかった。
何で捕まえて縄で縛ったのか分からない…普通にお願いすればいいのにって思った。

 

ナマステ〜!

ちょっと揉めた末に、協力しますよーって話にまとまったところで船でトラブル起きて暗転。その後、ジャングルみたいな所に場面が変わって、4人共ココはどこだ!?ってなるんだけど、「飲み物!食べ物!」みたいなこと言ってくる褐色の女性と男性が飲食物を運んでくるの。
第一村人発見!ってことで、ここはどこだ!?ってそのひとたちに問うんだけどビビっちゃってコミュニケーションが取れない。そんな中、コミュ障だなお前ら…あたいに任せなって感じでレティシア(彩)が前に出る。向こうが「ナマステ〜」言ってくるからレティシア(彩)も「ナマステ〜」つって歩み寄って、島だってことが分かる。

 

教祖登場

そんなこんなでワラワラひとが出てくるんだけど色んな人種のひとたちっぽかった。そこにネモ船長(彩風)が現れるんだけど、もう出てきた瞬間からみんな陶酔してるっていうか、

神降臨されし!!!!!!

みたいになっちゃって、ネモ船長崇拝の歌を歌ってた気がする。超怖かった。
実際にまだこのときは上手側の端っこで4人共ドン引きしてて面白い。

この島は冬なはずの南半球にあるにも関わらずあったかくてありえんほどの花畑が広がってた。だけど山には雪が積もってるの。神秘の島なんだって。

わりとウェルカムな感じなんだけど、唯一少佐(朝美)を見てめちゃくちゃ怖がるんだよ。それはイギリス海軍の軍服を着てるからで、祖国を奪われたり家族を殺されたりした過去があるから生理的に受け付けないらしい。この時の少佐(朝美)は軍人の魂を持っていたから軍服に誇りを持ってた。

とにかくネモ船長は最高!ネモ船長は神!そしてみんなは家族!って感じで、少佐(朝美)以外は次第に洗脳されていってしまって家族になっていっちゃったね…

 

ネモ船長とパイプオルガン

キャプテンネモといえばネモ船長のパイプオルガン。
いまいちどこに居るのか分からなかったんだけど潜水艦の中なのかな、パイプオルガンが上手側の少し高い所に置いてあるんだけど…まず、壁とか椅子の背もたれとかに「N」って入ってて、「ッゲーーーー!!!ネモ船長のNかな!?やべえー(センスが)」って思って心の中でゲラゲラ笑ってしまった。よく考えたらノーチラス号のNだったかもしれない…だけどネモ船長は神なのでネモ船長のNだと思いたいな。

そのパイプオルガンもすんごいちゃちくて、パイプオルガンの音色だったからパイプオルガンだって認識してた。BGMを自らの手で流してくれるネモ船長。

レティシア(彩)のお父さんは行方不明だったんだけど、何とこの島で再会できたんだよ!ビンタしてた!その後うわーーーんって抱き合って喜びを分かちあってた。その感動の再会シーンでもネモ船長(彩風)がプヮーーーーーーってパイプオルガン弾いてくれてるの…。このパイプオルガン弾く流れが正直しぬほど面白いんだけど、文章じゃ伝わらないな…絶妙な間と空気なんだよ…!

 

ネモ船長、切腹事件

ある日、島の住人である女性がネモ船長(彩風)のせいでロシア軍の船に乗ってた夫が沈没させられて死んだ!ってキレてナイフ持って暴れるんだけど、ネモ船長(彩風)自らそのナイフに突っ込んでいって自分の脇腹ぐりぐりやりながら説教してた。
〜ネモ船長のありがたいお言葉〜 それで一幕終わる。

二幕始まるとネモ船長(彩風)がひとりでダンスしてくれる。刺しちゃった女性はすごい改心というかぐりぐりやってたときに洗脳されかけてるので罪悪感にさいなまれていて謝りたいけど謝れないみたいな状況。

流れは忘れたんだけど、何でか知らないけどネモ船長の周りに女性たちが群がって踊っててハーレム作ってたの。もうこの図も新興宗教!って感じで怖かったーーー!教祖ってハーレム作ってるイメージあるから。

そこにナイフの女性が参加しに行って、ネモ船長(彩風)とデュエダンするんだけど、デュエダン中に洗脳完了って感じで、踊り終えた頃にはもう超恍惚の笑みを浮かべながら上手側に捌けていった。こえーよ!!!!!

 

ネモ船長の正体

どのタイミングで話してたか忘れたけど、ネモ船長(彩風)はポーランド人だったんだかな…んで、船作るためだけにロシアだかに住んでたんだって。ポーランドに居たとき家族が戦争でしんじゃったかなんかしたんだって。「ネモ船長は謎に満ちた人物」って言われてた割にはガンガン生い立ち話すしみんな知ってる。何なん。何も謎に満ちてない。まあ、それで家族を失ってしまった悲しみを抱えてるんだけど、争いで祖国を追われてるような難民をピックアップして島に住まわせて平和に生きさせてあげたいみたい。島の住人は家族。ネモ船長(彩風)が作った家族。いい話っぽいけど家族って何だよってなる。怖い。

 

ロシアに狙われるノーチラス号

ネモ船長(彩風)が作った潜水艦ノーチラス号は最先端の技術が施されていて、かつてはロシア軍のものだったんだっけな…それを関わっていたネモ船長が奪って逃げたんだっけな…もうわかんない…忘れた…。そんな経緯のあるノーチラス号なんだけど、ロシア軍がノーチラス号が島にあることを知っちゃって事態は急変する。

通信手段もなにもないのに何でバレたかというとシリル(永久輝)がスパイだったの。
どうやって知らせたかというと瓶に手紙を入れて海に放流したの…さらにお返事が瓶に入って届いて、ネモ船長の部下が見つけちゃったんだよ…瓶すごい!

ほんの一瞬だけどシリル(永久輝)はネモ船長の部下に突然蹴りを入れたり殴ったり一瞬暴れん坊になってひょうきんな新聞記者から悪い役になった気がするんだけど、すぐに「家族だ!」みたいなことになって取り込まれていっちゃった…
一瞬でめちゃくちゃ反省しててしょんぼりしてて泣きそうになった。スパイだろうが!自分を律してくれよ!スパイなんだぞ!自我や自分の命を捨てるもんだろスパイは!

このあたりだったかな… モールス信号の合唱 が行われるんだ…。何を言ってるか分からんと思うけど、とにかくモールス信号の合唱が繰り広げられるんだよ!YES!
ここでずっと隣でハンカチで口を押さえながら笑うのを我慢していた女の子が限界を迎えて撃沈してたし、そのせいでわたしも撃沈して肩を震わせて笑ってしまった。

 

躊躇せずに特攻をキメようとするネモ船長

そんなヤバすぎる宴が繰り広げられてる間もロシア艦隊が全艦隊を揃えて来るとかいってるんだけど、ネモ船長(彩風)の作戦はノーチラス号に乗って海底火山に突っ込んでいってノーチラス号を破壊して島を守ろうって内容だった。なんでそういう考えに至るんだろう…

ネモ船長(彩風)の部下たちは自分がかつて居た祖国の旗を机に重ねていく…それを見てたレティシア(彩)が一体何やってるんだって聞いたら「祖国を捨てる儀式」みたいなこと言ってた。そのときも確かネモ船長はパイプオルガンをプヮーーーーーーって弾いてた。

部下たちは祖国を捨てて海底火山に特攻しに行くから、その前に捨てる儀式したみたい…何で…こういう所も、帰る場所を無くして思考を奪うやつじゃん…って思って怖かったよ!

 

サヨナラ、ネモ船長。

船長たちと住人たちのお別れのシーン。ジョイス博士(華形)は「最初は帰りたいとか思ったけどここに永住するよ!」って宣言してた。いや、帰りなよ…。
そんな中、軍服を脱いでイギリス貴族の格好して現れる少佐(朝美)…ヒェッ………って声を漏らす客席…一斉に上がるオペラグラス

少佐(朝美)は事前にネモ船長(彩風)に、俺がしんだあとに島の指揮をとってほしいって打診されてたんだけど引き受けたみたい。

海底火山に向かっていく船内にはみんなが気付かないうちにレティシア(彩)が乗ってて、お父さん慌てる。お父さんと再会できたのにまた別れるのは嫌!ってのは建前で、ネモ船長(彩風)に惚れたので一緒に死にに来たらしい。いつ惚れたんだよ…

ネモ船長(彩風)はイチャイチャする時間ないけどそれでもよければって交際をお受けしてた。来るもの拒まず!!!

船員たち、みんなほぼ笑顔で海底火山にぶつかるのを眺めながら幕が降り、暗転。ドガーーーーーンって音が聞こえて終わりました。

怖いよ!!!!!!!

 

総評

オカルトとかが好きなわたしは面白かったけど、一緒に観た母はトンチキ芝居を観るのが上手くできないので超しんどかったみたいで苦痛だったみたい。
邪馬台国の風からのキャプテンネモだもん、そりゃツライわ。わたしだって冷静になるとツライよ…。でもさ、もう、わたしたち、ネモ船長たちと家族だもん。この舞台、受け入れようよ!

良かったシーンは、ロシアンティーです!ロシアンティー淹れて欲しい。

今回の感想は脚本と演出がヤバすぎるということだけに特化してるんですけど、ビジュアルを含めて組子は最高でした。咲奈ちゃん超カッコイイし、あーさ超綺麗だし、ひとこちゃんも超カッコイイし、他の組子たちもめちゃくちゃカッコイイし可愛い。最高。

雪組が好きなので贔屓目が入っていると思うけど、すごく頑張ってお稽古したのが伝わるの。朝美絢さんとか、月組でグランドホテルやってからの組替えでいきなりこれって何なの?朝美絢の受難って感じ…
宝塚っていう演じるひとたちも観るひとたちも鍛えられている空間だから成り立ってる感じもある。とにかく雪組は頑張った。よく渡された脚本をそれぞれ消化して役に落とし込んで作り上げたと思う。愛おしくてたまらない。

わたしにとってはカルトホラー作品として記憶に刻まれたこの作品。観てよかった。


CAPTAIN NEMO ネモ船長と神秘の島
脚本演出 ▶ 谷正純

東京公演 ▶ 2017/8/29〜9/4
大阪公演 ▶ 2017/9/16〜9/24

劇  場 ▶ 日本青年館ホール・梅田芸術劇場シアターDC

感想:花組『邪馬台国の風・Santé!!』

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数多くの小国が乱立し、絶えず争いが繰り広げられていた古代日本。
中でも倭国連合の中心となる邪馬台国は肥沃な領土を背景に勢力を拡大していたが、対立する狗奴国はその豊かな土地を手に入れようと、幾度となく戦を仕掛けてきていた。
幼い頃に両親を狗奴国の兵に殺されたタケヒコは、生き抜く為に闘う術を身に着けていく。ある時、狗奴の兵に襲われていたマナという娘を助けたタケヒコは、神の声を聞くというマナから“私達は遠い昔に出逢い、もう一度めぐり逢うと誓った”と告げられる。そして人々の平和な暮らしを守る為、巫女になるというマナの言葉を受け、タケヒコも邪馬台国の兵となりこの国に平和をもたらそうと決意するのだった。
やがて大巫女の位を受けたマナは、ヒミコという名を与えられ邪馬台国の女王となる。手の届かぬ存在となったマナに思いを馳せるタケヒコ。しかしある事件をきっかけに、二人は再び相見えることとなる……。 

 


久々のトンチキ舞台が来たぞ!と話題になった演目です。

話が意味不明で暗転が多すぎて最後はあっという間にみんな死んで「え、これで終わり?」という感じで終わる、と散々な酷評っぷりでしたが、 西でのあまりの盛り上がりっぷりに、逆に楽しみになっていました。

東京公演が始まる前に脚本演出を手直すのだけはやめて欲しいと切に願っていたのですが、 結果的にかなり直されてしまったらしく、思っていたよりもまともな仕上がりな印象でした。

想像していたよりもまともな仕上がりだった理由としては、とにかく花組の組子たちの実力によるものだと思っています。
本来事故レベルな脚本演出であっても、組子たちが力でねじ伏せることがままありますが、今回の舞台は最たる例な気がしています。

紙芝居みたいな感覚でどんどん話が進んでいって終わっていった印象ですが、 敵国を演じていた芹香さんのビジュアルが最ッ高ーーーだったので満足です。あと曲も結構良かったですよね…多分…

邪馬台国の風とは打って変わって大好評だったのがショー『Santé』でした。 とにかく行ったひとたちが楽しすぎると言っていて、「体感10秒で終わる」とか、中には「EXCITER!!」と並ぶくらい花組の代表的なショーにしていいっていう感想も見かけてすごく楽しみにしていたのですが、本当に体感秒で終わってしまいました。

このショーは序盤に客席降りがあって、 事前に物販でワイングラスを買っておくとジェンヌさんがティン★って乾杯してくれるのですが、わたしは通路席だったから絶対買わなくちゃと思ってサンテグラス購入して無事にジェンヌさんたちと乾杯しました。

あと客席降りのとき、柚香光さんが結構後ろの方まで走っていくのですが、観客が差し出した手をバシバシタッチしていきながら駆け抜けていったのが 動体視力と運動神経とサービス精神の良さを感じて超格好良かったです。柚香光さんはマジ王子様です。

邪馬台国の風の勢いも相まって

ワーーー!ワーーーー!ワーーー! -完-

といった感じだったので、何度も観たいショーだなと納得したけど多分何度観ても秒で終わると思います。
宝塚のショーはいつも華やかではあるのですが、花組のショーは特に色鮮やかなイメージですし魅せ方も盛り上げ方もすごく上手な気がしていてとても好きです。
トンチキ舞台も観れて、わたしにとっては良い経験になりましたし、 ショーはすごく楽しかったので、終わり良ければ総て良しです。


邪馬台国の風
脚本演出 ▶ 中村暁
Santé!!
作・演出 ▶ 藤井大介

兵庫公演 ▶ 2017/6/2〜7/10
東京公演 ▶ 2017/7/28〜8/27

劇  場 ▶ 宝塚大劇場東京宝塚劇場

レポ:星組OSOアフタートーク『ムケーシュの部屋』

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8月3日(木)公演終了後に開催されたアフタートークショーのときの朝水さんに特化したレポをば…。文字とは思えないぐしゃぐしゃの文字を解読した上でのレポなので正確さに欠けた、何となくのニュアンス。

 

  • ムケーシュの部屋なので、ムケーシュ役の七海ひろきさんが司会進行。
  • 終演後しばらくしてグラサンをかけた七海さんが登場。グラサンを外してひとこと格好良くキメて客席からふぅ~~~!っとなるも進行表を棒読みで読み始める。
  • 恐らく司会進行の緊張からか急激にオタク特有の切羽詰まった雰囲気を出すムケーシュの皮が剥がれ落ちた七海さん、早々にトークショーメンバーを召喚。
  • メンバーはミッタル役の朝水りょうさん、SP役の紫藤りゅうさん、遥斗勇帆さん。
  • 七海さん含め、全員のお衣装はフィナーレナンバーの金色のスーツジャケットに黒いズボン。
  • 朝水「ミッタルと、ムケーシュの義理の父を演じさせて頂いています、朝水りょうです」
  • 朝水さん、くまのがっこうのアップリケが入ったファンシーなタオルを握りしめて少し汗を拭いたあとサイドテーブルに置く。タオル、↓の赤ストライプが水色ストライプになったみたいな?このくらい堂々とアップリケ入っていた。このギャップ萌えに誰か堕ちて欲しい。

  • うちわの件。みんな裏返しにしたところ、七海さんの顔写真がプリントされていた。公式で売って。
  • サイドテーブルに置いてあるペットボトルのラベルにも七海さんの顔写真がプリントされていた。公式で売って。

七海さん→朝水さんの質問

Q. ミッタルはどうして娘のキランがムケーシュと結婚することを許したの?
A. 考えたことがあるんですけど、ミッタルは娘のことをとにかく溺愛しているので、娘が希望することは何でも叶えてあげたいと思ってる。だから娘がムケーシュと結婚したいと希望するのならば許すしかない。

Q. 娘の離婚のことはどう思ってる?
A. 突き離すような嫌な別れ方じゃなくて、そこはムケーシュが上手い別れ方をした。娘はムケーシュと逢うことはないけど、離婚してからもミッタルはムケーシュへの支援を続けている(という設定にしている)。

Q. 好きなシーンは?
A. バラ色の人生の影のダンスとマサラシステムのときのダンスが好きです。

Q. かぶちゃんはお化粧がすごく綺麗だけど、何かこだわりはあるの?
A. 厚塗りをしないようにしている。素肌が透けるように。

このお化粧に関する質問のとき可愛かった!

七海「かぶちゃんはお化粧がすごく綺麗だけど、気を付けていることはある?下級生ではあるんだけど、お化粧に時間をかけて丁寧にやってるから感心してる」
(朝水さん、七海さんに褒められて動揺してあわあわしながら、厚塗りをしないというポイントを回答)
七海「てことは素肌も綺麗にしてるってことだよね」
朝水「(あわあわ)いや全然ですよ…!」
七海「そんなことないよ!きらきらしてるよ」
朝水「いやいや…もうドロドロで…そんな、見ないでください!」

…と、持っていたうちわを七海さんの方にぐっと腕を伸ばして七海さんの視界を遮っていた。
下級生をあわあわ動揺させ照れさせるとか、かいちゃんってば…!

同じ舞台人、しかもベテランの上級生に、観客の前でお化粧を褒めてもらえるのってすごい!素人から見ても本当にお化粧が綺麗だなあって思うけど、同じ業界の先輩に褒められるっていうのはそれとは全然レベルが違うことだし。七海さんは下級生のこともよく見てくれてるひとなんだね。

そんな動揺した朝水さんだけど、基本は姿勢を崩すこともなく綺麗にずっと座ってる上に、七海うちわを正面に向けて持ち続けてた。うちわの持ち方は、舞台で使ってる羽根を持っているときの手の形と同じ感じで、人差し指が伸びてる形をキープしてた。所作への意識の高さ…!

ムケーシュの部屋、というよりは七海ひろきの部屋って感じで、時間を気にしてテンパる可愛い七海ひろきさんと可愛いメンバーたちによるほっこりしたトークショーだった〜!

感想:星組『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』

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舞台は1970年代と現代のインド映画界。
脇役俳優のオームは人気女優シャンティに恋をするが、彼女は密かに敏腕プロデューサーのムケーシュと結婚、妊娠していた。
しかし彼女の存在を疎ましく思い始めたムケーシュが、事故に見せかけてシャンティ殺害を計画。
現場に駆け付けたオームは、彼女を助けようと奔走するが、事故に巻き込まれ命を落とす。
それから30年後。あの事故の日に生を受け、奇しくもオームと名付けられた男の子が、スター俳優となり映画界に君臨していた──。



オープニングめちゃくちゃテンション上がるんだけど紫藤りゅうさんがマジでボリウッドみたいな目玉の動かし方してて視線泥棒すぎない!?ちょ、しどりゅー目玉スゲェ!って釘付けだったから!

生まれ変わる前のオームが強火女優ヲタって感じでめっちゃ面白いんだけど、好きなひとのことをすごく大切に思ってるのがすごく良くて死んじゃったの切なかったなあ。
シャンティめっちゃ可愛くて〜、綺咲愛里さんインド人がめちゃくちゃ似合う!2幕目の黒いドレス姿がお気に入りです。オームが生まれ変わったあとのサンディとしての姿も可愛かったな〜。すごく良い子で可愛い。

七海ひろきさんのムケーシュが格好良すぎたんだ…超イケオジ…

ムケーシュのソロ曲「バラ色の人生」がすごく良かったー。1月公演のときは礼真琴さんがやっていたのでそれもきっとさぞかし良かっただろうなと思ったのだけど、七海さんも素敵だった。
喉がかっぴらいてて、劇場いっぱいにパーン!って響くような声で。歌い終わったあとの割れるような拍手もすごくて。
歌唱力に秀でた役者という評価の方ではないのだけど、生で観ると気迫がすごいしとにかく格好良いって思っちゃうひとなんですよねー、あの拍手も思わず送ってしまうって感じなのではと勝手なことを言ってみる。まぁ単純に言ってしまうと七海さんがめっちゃ好きです…
お気に入りシーンは2幕目の終盤でオームと対決したときに、拳銃を持ったままオームの背中に何度も肘ガンガンやるのと膝で鳩尾を蹴り上げるとこ!この動きがとても好き。マフィア映画とかでしか観たことないよ!宝塚で観れてしまった…。

朝水りょうさんはオーム組で…っていうか大体好きなひとオーム組だったんですよね。カッコイイ子いっぱいだよオーム!朝水さんめちゃくちゃハジケてて、ハジケてるの結構珍しいというか舞台姿がクールな印象が自分の中で強いのでテンション上がりました。超イケメンなんですよこれがまた…

今回、ソロパートがあったんですよね!秒数は8秒くらいでワンフレーズと言ってもいいくらいだったけど、 たかが8秒されど8秒って感じで、この短い秒数の中で、朝水さんの声の良さとか歌の上手さが濃縮されていたんだよ!
SNSでも好評だったみたいだし嬉しいことに他の生徒のファンの方から「素敵だった」と声をかけて頂けたりもして反応があって驚きました。
朝水さんのことを知らなかった人や知ってたけど歌声は知らなかった人、みたいな贔屓目ゼロの状態の人に評価してもらえることは、何気ないことにように見えてとてもすごいことだと思っているし、ヅカだと特に観客は自分の好きな生徒を観に来てるという人も多いと思うし、別箱公演とはいえども舞台上にはたくさんの役者が立っているので、他の生徒に意識が向くっていうのは難しかったりすると思っていて…
そんな中、意識を向けさせて「いい声だった」「歌が上手かった」「イケメン」って印象づけさせた朝水さんってめっちゃすごくない???

優雅で流れるような印象のダンスばかり観ていたけど、今回はボリウッド映画だからボリウッドダンスっていうのかな?詳しくないから分からないけど独特な振り付けもあるし、クラブのときのダンスも良かったし、オームがムケーシュを追い詰めるときは曲自体がすごく格好良かったしダンスもすごい格好良くて!

明るい歌とダンスが多くてカラッとした感じで進んで終わるのだけど決して明るい題材ではなくて割とホラーなのだけど(旦那がお腹の赤ちゃんもろとも嫁を殺してるし)夏らしいエネルギッシュな舞台でした〜!


ご贔屓写ってるんだよ〜!右端の上から2段目!ありがとうございます。




オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-
作・演出 ▶ 小柳奈穂子

公  演 ▶ 2017/7/22〜8/7
劇  場 ▶ 梅田芸術劇場メインホール