ジグザグ!

雪組『ひかりふる路 ~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』

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革命の理想に燃え、そして自らもその炎に焼かれた男
革命家、マクシミリアン・ロベスピエールの物語。

フランスの片田舎アルトワ州アラスに生まれたロベスピエールは、幼くして母親を亡くし、その後、弁護士であった父親も失踪、パリのルイ・ルグラン学院への預けられる。同じ道を歩めばいつか父と再会出来るかもしれない…そんな思いを胸に勉学に励み弁護士となった彼は、故郷の街で素朴な人々の平穏な暮らしの尊さ、そして弱さを感じ、彼らの暮らしを守る事が使命だと政治家に転身、パリの街で革命に身を投じる事となる。
ジャコバン派に属し、時を経て革命の指導者となったロベスピエール。フランスは共和国となり、1793年国王ルイ16世は処刑された。フランスを新しい時代へと導いたロベスピエールはに人々は熱狂し、いつしか彼は"革命そのもの"だと称されるようになる。
だが一方で、貴族に生まれたという事だけで、愛する家族や恋人を奪われ、人生を狂わされた"革命の犠牲者"も少なくなかった。その一人、マリー=アンヌ、革命への復讐心ゆえに"革命そのもの"であるロベスピエールを暗殺する…彼女はその目的を果たす為にパリの街で機を窺っていた。
 

 

ひかりふる

最初はみんなでやっていこうと希望と理想に燃えるロベスピエールがだんだんと理想を追い求めるがあまりに孤独になっていき、自分の輪郭が無くなっていき最期は自分で処刑されることを選ぶという切ないお話でした。
最初、希望いっぱいの明るい青年像で超かわいいんですロべピ。
でもダントンが「ずーっと三人で仲良くやっていくんだ」って肩組んでて、結末は分かってはいるけどこれフラグやないかーーーい!!!って悲しくなるやつ。一回目観てから二回目に観た方がここのセリフが切なくなると思うから二回目覚悟しようと思った。

ダントンのリアコになってしまう

ダントン超カッコイイんですよ、あいつはただの暴れん坊だみたいなことも言われてるけど豪傑に見えているだけでめっちゃ冷静だし大人だし
やらなければいけないことがきちんと見えていて、汚いことも時には必要だと理解してるから実行するし…ロベピは他の方も言われているけどド潔癖で大人になりきれてないところがあって…大人って世の中には汚いこともある仕方ないって分かるじゃないですか。ロベピはそれが分からないから大人になりきれてないんだなって。
汚いことを認めない、できない、純真なロベピであるからこそサンジュストがああやって狂信するのかもしれない。美しいものには価値がある

ロベピがダントンのこと理解できなくて絶交だ!!!ってなってしまったのが本当に切ない…ダントンが言っていた通り、三人一緒にやっていけば良かったけど…

デムーランからのヘルプの手紙を読んですぐ帰ってきてくれるとことかスパダリが過ぎる。世界のスーパーダーリンだよダントンは。

ロべピとサシで話し合うシーンがすごく好きすぎて…ここのシーンすごく切なくもあるんだけど、そういうのも含めてすごく好きです
みんなを幸せにしたいならお前がまず喜びを知らなきゃいけないっていうダントンと、みんなを差し置いて自分が先に喜びを得ることなんて出来ないというロべピ。だからダントンは喜びってのがどんなものなのか体感しないとしょーがないだろって言ってるやん!ロべピのバカ!
このときのロべピはもうどうしようもない、戻れないところまで来てしまったし、ダントンの言うことに聞く耳を持たないのは仕方のないことだと思いました。
ダントンがこっちに来い、一緒にやり直すんだって戻れる場所を作ってくれたのにロべピが飛び込んでいかないところは本当にもうやるせなくて、飛び込め!ロべピ!ってなりました。オーファンズ2017で、おにいちゃんが最期まで甘えられなかったシーンを思い出してしまい余計苦しかった。

このシーンが好きなのはそういう言葉のやり取りもあるんだけど ダントンが用意した食事もお酒もロべピが「ぃらなぃ。食べたくなぃもん。。。」みたいな感じで拒否したときに、テーブルに乗っている食事をダントンが床に落としていくんですよ
それから「話だけをしよう」みたいなこと言うんですけど、格好良すぎて本当に無理でした。

話し合いは失敗に終わってしまって処刑されることになったダントン、相変わらず格好良くて「先にいってるぞ、次はお前だ」みたいなことを言うんですけど、これもダントン優しすぎるでしょって…
ロべピのことを理解してあげてる上に、先にいって待っててやるからな、という意味合いだと思ってダントンの言葉を消化していたので…どこまでも包容力がカンストしているスパダリダントン…

そういえば処刑台に上がってギロチンにかけられる描写、へーーーー!ってなりました(頭の悪い感想)処刑されるひとが台にのぼっていってからの、壁にある斜めの線がジャキーンって流れ星みたいに光るんですよ。我ながら説明が下手すぎてうける
ロラン夫人(彩凪翔くん)の処刑直前の姿は格好良いぞアレは必見だ

ダントンやデムーランを失ってしまったロべピが「次は何をすればいい?」と覇気のない声でサンジュストたちに問うのがすごくよかった
冒頭から中盤までのあの生き生きとしたロべピの姿と比較しながらだと余計にああああ…ってなりますね
サンジュストは「あなたの思うがままにできますよ!」ってなことを言うんだけどさあ…最後までロベピプロデュースしてやってくれ、もうロベピはボロボロなんだよ

そうそう、サンジュスト…冒頭に「結婚しないのかあ~?」ってロべピが言われてるときから上手側の方で その話めっちゃイヤ!みたいな顔してたし、ダントンたちを処刑したあとのあの笑顔とかすごい強火オタっぷりでした。マリーアンヌがロべピを止めようとしたときだったかな、そのときもこの女うざい!ロべピに触るな!みたいな顔しててヒェッ…ってなりました。

結果的にいうとひかりふる路のロベスピエールは姫でした。

そんな姫もマリーアンヌと恋に堕ちるわけですが、やはりロべピのベースには「自分は幸せになってはいけない」という考えがあるせいか、そこまで恋愛してます!感はお芝居では描かれません。大義のために奔走するロベピがメインであって欲しかったから逆に良かったかなって思いました。

マリーアンヌは幸せを奪われた復讐のためにロべピに近づいたけど、ロべピの考えや人柄に惹かれて好きになってしまう。殺したいのに殺せない。仕方ないよ!!!!
可愛いんだよマリーアンヌ。ロべピと出会って、下宿先の夫婦と出会って「街に出て新しい人生を見つけてきな!」って言ってもらえて、街で女性活動家たちと出会って、目の前が拓けたみたいな顔するんですよね。それがああいう終わり方をするので本当に切ない。幸せになってほしいな。

物語終盤、ロべピを襲ったマリーアンヌが投獄されて、自ら処刑されることを選んで牢獄に入ったロべピと再会するんだけど、語り合ってる途中でマリーアンヌが無罪だってことで釈放されることになって、そのときのロべピは静かではあるけど心の底から嬉しそうにマリーアンヌの背中を押して、背中を押されたマリーアンヌは下手側に歩いて捌けていき、ロべピはギロチン台に向かって階段をのぼっていくところで幕が下りて終わるんですけど、ここの描写が切なすぎて、今わたし、キーボードに打ち込みながら思い出して泣いてっから!!!!!!

初見のときは上手側から観てたから、マリーアンヌの背中を押したロべピの背中を観てたんですよ。二回目は下手側の席なので、このときのロべピとマリーアンヌの表情が観れてしまうので今からそれがとても怖いです。

初見なのでわりと誰がどの場面に出てきてどうなるかみたいな話の筋を追うことに集中していたので、細かいことは覚えていないんだけど、このお芝居は若手俳優のオタクが好きなやつです。

まなはるがチョイ悪な感じなのでいつもと違ったまなはるを観てしまってキャ…ってなったり、カリ様がめっちゃキレイだったとか、男はダメだぁ!これからは女も世の中で活躍しなきゃね!みたいなことを言う女性活動家が舞咲りんさんで説得力ありすぎた件とか、他にも色々見所がありすぎて目が足りません。

 

SUPER VOYAGER!

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終盤の方にもってくることが多いロケットを冒頭にもってきたりとか、大階段を上手く使ったり、アイドルみたいな場面を設けたり、男役に女装させたりとか、野口先生スタイルはこんな感じなのかなって学習しました。
ちょっとディズニーっぽかったりして楽しいですよね。エンタテのときはミッキーとミニーみたいだな〜って思った場面があるんだけど今回はドナルドとデイジーって感じだった。

あーさに「大好きだぞ泣き虫プリンセス」って言われました

だいきほが歌う後ろですでにロケット始まってて、途中から星組から組替えになったあやなちゃんがひとり白いお衣装で現れて下手側から銀橋の真ん中に来るんですけど、まさか雪組に組替えして早々こんなに推してくるとはって感じですよね…あの推されっぷりはすごい。ロケットのどセンターのあやなちゃんカッコ良かったです!

ララランド(違)めっちゃ良かった~~~~~~~~~!咲ちゃん大好きなので、咲ちゃんが10分踊り続ける場面があるって聞いたときめっちゃ楽しみにしてて挑んだんですけど予想の213倍以上は楽しかったです。カリ様もありえん格好良さだし目がとにかく忙しかったです。ララランド本当に良かったです楽しかった!

野口先生のショー楽しいんですけど、ショーで男役に女装させるのが個人的にあまり好きじゃなくて娘役使って!!!!!!って感じです。

あーさに女装させないで笙乃茅桜様にして!!!!観たかった!!!(ただのワガママです)
ひとこちゃんもダルマ姿にされてしまって…うううう…脚ガリッガリで…うううううう…笙乃茅桜様にしてください(ただのワガママです)

笙乃茅桜様はダンスがキレッキレの超格好良いお姉様です。

暴風雪は口パク問題でちょっと荒れてるんですかね?わたしも宝塚でも口パクするんだーって結構ビックリしたけど、野口先生はエンタテのSTARS11のアレがソレ*1でトラウマになったために口パクにすることを選んだのだと勝手に納得しているので…

でもメインのしょーくんとあーさ、あと他のメンバー見ても別にこのメンバーだったら口パクじゃなくても良かったのでないかなと思いました。それにしても楽しいですブリザーズ!あけましておめでとーーうって翔くんに言ってもらえるの嬉しかったです。最後ブリザーズのメンバーたちが銀橋並ぶときヒーーーッてなりますよね。あそこだけ声出してOKにして欲しい耐えるのがつらいです。ヒェッて言いたい。

大階段をふんだんに使ったマスゲームも綺麗でした
1階席から観ても2階席から観ても楽しいと思う〜むしろマスゲームとかは2階席から観た方が全体のフォーメーションの変化が分かりやすいかなって
2階席で観る日もあるから本当に楽しみ

今までだいもんは歌唱面におけるサポートを担っていた印象が強くて、雪Pもたいがいにせえと思ったこともあったのですが、本公演でサポートではなくメインとして真ん中で歌うだいもんの姿を観ることが出来てとても嬉しかったです。
希帆ちゃん声がキレイで耳に優しい…上手いし…れいこちゃんとあーさの組替え大成功だったと思うし雪組の中ではあーさは歌唱力が高いので歌唱力の底上げがはかられたし…ゴチャゴチャ言ってるけど、シンプルに言うとわたしはあーさの歌声がとても好き!
お芝居の冒頭とかにちょいちょい合唱入るんだけど格好良かったです。だいもんとゆうみちゃんが一生懸命歌ってた印象がどーしても強くて団体として歌ってる印象も薄かったんですけど迫力のある合唱で驚きました。

そんなこんなで新生雪組が楽しくてしょーがないです!楽しかったですー!

*1:歌唱力の追突事故が起きて客席が手に汗を握ることになったパフォーマンス