感想:舞台『K -MISSING KINGS-』

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現実とは微妙に異なった歴史を歩んだ現代日本。
そこには巨大な異能の力を持つ7人の《王》が存在していた。
彼らは自らの力を分け与えたクランズマンたちと共にクランを形成する。
青く結晶する秩序、荒ぶる赤き炎、白銀に輝く不変、そして、緑に枝分かれする変革。それぞれの属性を持つ《王》たちは今――
四人もの≪王≫が交錯した“学園島事件”。その事件以降ずっと、白銀のクランズマンである夜刀神狗朗とネコは 主であるシロの行方を探していた
その日もシロに関する手がかりを得ることが出来ずに 気を落としていた二人だったが、 街中で≪吠舞羅≫のメンバーである鎌本力夫と櫛名アンナが 何者かに追い回されている場面に遭遇する。


舞台『K』は、初演から4年目となる舞台である。
今まで様々なことも起きて役者と観客それぞれが思い入れのあるシリーズでもある。わたし自身は、原作アニメは途中で観なくなってしまっていて、キャラクターの知識も乏しいし、舞台についても途中参加で、思い入れも、想い出と思えるようなものも特になく、実に中途半端な身である。

初演からずっと続けてきた荒牧さんの満を持しての座長公演でもあるわけだが、Kステのことも荒牧さんのことも見守って応援して来たわけではないので、どうしようもなく置いてけぼりな気持ちが拭えなかった。
ただただ、久し振りに荒牧さんや他の見知っている役者の舞台姿を観れることを楽しみに観劇した。




───────周防尊が格好良すぎる。


周防尊のプロフィールを調べた。
24歳。身長185cm。誕生日は牛島若利と同じ8月13日で獅子座。血液型はB型。

獅子B。

占いに造詣の深い友人が居る。
友人は「獅子座のB型は、ヴィジュアル系バンドには1人居た方が良い」と言っていた。何故だかは忘れたが、リーダーシップがあったりだとか、そういう理由だったと思う。とにかくグループには1人居ると良いとされる獅子座のB型、それが赤のクランの王だった周防尊である。

アニメでの喋り方が分からないので、アニメでの声や喋り方を踏襲しているかご本人の特徴なのか判断が出来なかったが、喋り方や声は渡部篤郎であった。一緒に観ていた友人も「アレだ…リカコの旦那………リカコの旦那」と言っていたので、渡部篤郎みはあったのだと思う。リカコとは離婚済みのようである。

周防尊を演じていた上田堪大さんは、横から見たときに程よく薄いが逞しさもあり、スラッとしているスタイルでとても格好良かった。わたしは尻がぷりっとしている男性が例外を除いてわりと無理であるため、彼の立ち姿はとても格好良くて好きだと思った。

アンナを慈しむように見つめたり、自身の運命を静かに受け入れている姿がとても格好良かった。ああいう雨の日に捨て犬や捨て猫を拾ってしまう不良のような雰囲気の男が好きだ。
彼はきっと心も視野も広くみんなから慕われていたのだろうと、舞台前半にあったダイジェストで観た光景を思い出す。
もう彼はこの世に居ないのかと思うととても寂しくなった。わたしが寂しいのだから、クランズマンはどれ程寂しくて苦しいのだろうと思ったし、赤のクランが好きなひとたちも、苦しいだろうなと思った。きっとこういう苦しさや葛藤の経験があればあるほど、Kステというものに強い思い入れができたりするのだろう。
寂しさや喪失感などを受け入れて前に進み出し赤の王となったアンナもとても格好良く美しかった。わたしは赤のクランが好きなのだと思う。


わたしが観たときには既にもう佐々木さんは怪我のため声のみの出演だった。荒牧さんが佐々木さんとの殺陣が楽しいからみんなにも観て欲しいと言っていたので、観ることが叶わず残念な気持ちは正直あるが、それよりも一日でも早く回復してくれるといいなと思っている。
代わりを務めた方は殺陣師なだけあって、とても動きがすごくて観ていて楽しかった。

そんな彼が、己の顔を小さく写すために奮闘したまとめが面白すぎるので紹介したい。

 
これである。

個人的には⑤の小野健斗さんのせいで放心状態となりそのまま撮った⑥の流れが大変好きである。しかし誰だって小野健斗さんの隣に立ったら遠近感はおかしくなると思うので小野健斗さんが悪い。佐々木さんの顔がすべてコピペか?という具合なのも気になる所である。


自分の中で積み上げたものが無い中でのシリーズものは、観ていてあまりのめり込めなかったり、消化しきれない部分もある。それ故に、結果的に周防尊が格好良かったという感想のみになってしまった…でも事実だから…。
7月振りに拝見できた前山さんのお顔が相変わらず綺麗すぎて結構ガン見したりとか、荒牧さんがお姫様だっこを軽々してるのがとても良かったとか、こまごました感想はあるといえばある。

全体を通して、登場人物たちが結んだ絆が解けないように、歴代の役者が積み上げてきたものを壊さないように葛藤して進み続ける作品に対峙することはできたので、少しKステという世界に触れた気がした。



舞台『K』
脚本・演出 ▶ 末満健一

京都公演 ▶ 2017/10/19〜22
劇  場 ▶ 京都劇場
東京公演 ▶ 2017/10/26〜29
劇  場 ▶ 天王洲銀河劇場