星組別箱公演に向けて、実際に映画『ドクトル・ジバゴ』を鑑賞した話

前回、映画『ドクトル・ジバゴ』についての情報をネットから集めてまとめました。


しかしあの後実際に映画を鑑賞しました!

というのも、そもそもが1965年の映画でリメイク版もあるしで情報が錯綜しているし名前の読み方も違っているし長い話なので、それらを集めても整合性が取れなくてしっくり来なかった…
百聞は一見にしかず!!!自分の目で見て耳で聞いて感じたことが全て!!!それ以外は全てただの参考情報!!!というスタンスなので、Amazonプライムに加入して(30日間月額無料だった)、199円で48時間のレンタル配信を購入して視聴しました。
舞台は小説ベースなのですが、映画の方が手っ取り早いと思ってまずは映画にしました。それでも200分近くありましたね…小説どのくらいボリュームあるんだろう。
 

登場人物

ユーリサイド

  • ユーリ・ジバゴ(轟悠

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  • トーニャ

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  • イエブグラフ

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  • ボリス・カート教授

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  • アレキサンドル・グロメーコアンナ・グロメーコf:id:zigxzag:20171103141510j:plain


ラーラサイド

  • ラーラ(有沙瞳)

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  • アメリア

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  • パーシャ

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  • コマロフスキー

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  • トーニャ・コマローバ

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あらすじ

ソビエト連邦の将軍、イエブグラフは自分の腹違いの弟で詩人のユーリの娘を探していた。探し当てたのはターニャという労働者。両親をほぼ知らずに育ったトーニャに、イエブグラフはトーニャの両親であるユーリと恋人ラーラの物語を語り始める。



ユーリ・ジバゴは父を亡くし、モンゴルで母親と暮らしていたが、母親とも幼いうちに死別する。ユーリはモスクワに住む父の友人・科学者アレキサンドル・グロメーコと妻アンナに引き取られて育てられることになる。母親の形見は、母親が得意としていたバラライカのみだった。

ユーリは医学の勉強をするかたわら、詩人としても知られるようになる。ユーリは養父母の娘・トーニャを愛しており、結婚を約束していた。



美しい娘ラーラは、帝政打倒の革命に情熱を燃やす青年パーシャと恋人の関係を結んでいた。
洋服店を営んでいるラーラの母親アメリアの支援者でもあり愛人でもある弁護士・コマロフスキーは、母親と関係していながらも娘のラーラにも関係を迫ろうと考えていた。

自分からラーラに気持ちが移ったことを感じながらも、ラーラの母親は生活のためにコマロフスキーとラーラが関係を結ぶことを承諾する。
ラーラもまた、母の心を知っており、コマロフスキーと関係を持ってしまう。



ある夜、娘やコマロフスキーとの関係に悩んだラーラの母親アメリアは服毒自殺を図ろうとする。
薬品を服毒したことに気付いたコマロフスキーは、友人で医師のカート教授をラーラの家に呼び出して母親の治療にあたらせる。カート教授は自分の教え子のユーリを同行させる。

無事に治療を終えたユーリは、報告するために家の中でラーラを探していると、ラーラとコマロフスキーがただならぬ関係にあることを知ってしまうのだった。
その帰りに、カート教授にユーリは、父親の遺産をほとんどコマロフスキーに取られた過去があることを話す。カート教授は良い所もあるのだと言う。



あるとき、パーシャは顔に酷い怪我を負った状態でラーラの家に転がり込む。デモを鎮圧しようとした警察との衝突の際に受けた傷だった。パーシャはラーラに一丁の銃を預けて去っていった。



後日、ラーラはコマロフスキーにパーシャを紹介する。パーシャが去り、ラーラの自宅にコマロフスキーと帰ると、コマロフスキーはラーラに対して、パーシャとの結婚を反対する話を始める。不純な女に高潔なパーシャは相応しくないと侮辱するのであった。反抗するラーラをコマロフスキーは強姦する。



上流階級の者たちが集まるクリスマスパーティーで賑わう屋敷では、ユーリとトーニャ、そしてコマロフスキーの姿があった。
ユーリの医師免許取得の報告、そしてトーニャとの結婚の報告をしようとした矢先、銃声が響き渡る。屋敷に忍び込んでいたラーラがコマロフスキーに向けて銃を撃っていたのだった。弾はコマロフスキーの腕に当たり失敗。
ラーラが屋敷に来る途中の道で逢い、間接的に別れを告げられたことに納得がいかずにラーラの後を追っていたパーシャがその場に現れ、ラーラを連れて屋敷を出て行く。
ユーリはコマロフスキーの治療にあたるが、ラーラを侮辱するような発言をするコマロフスキーに不快感を覚える。
ラーラを連れ出したパーシャは、ラーラの身に起きていたことを知る。そしてラーラの不貞を許すのだった。



1914年、ロシアは第一次世界大戦に突入し、ドイツとの戦争が始まる。
この戦争に負けたロシア帝国は内乱へ発展。皇帝を監禁し、レーニンがモスクワへ入る。

この戦争の際、パーシャは前線へと送られてしまっていた。帰らない夫を探すために、ラーラは看護婦として前線に向かうことに。そこには、医師として従軍するユーリの姿もあった。再会を果たした二人はともに負傷者の治療に当たる。パーシャは戦死したと報告も入っていた。
負傷者が退院し、ラーラも病院を去ることとなった。ユーリはラーラに恋心を伝えようとするが、それをラーラは制止し、二人は別れる。

ユーリはモスクワへと帰郷したが、ロシア革命によって家の様子は一変していた。
ユーリの屋敷には、個人の財産が分配されるようになったため多くの労働者が住み着いており、ユーリたちは貧しい生活を強いられることとなる。
その頃には養母は亡くなっており、家族は養父(義父)とトーニャと息子サーシャの三人。暖炉にくべる薪もなく、木で出来た外壁を剥がしている際に、共産党員がユーリの姿を発見する。イエブグラフが弟を見つけた瞬間である。
部屋の物品を他の住人に取られ揉めている際にイエブグラフが現れる。弟の身を案じてベリキノという街への移住を薦める。ベリキノには別荘がある。ユーリたちは家族はベリキノ行きを決意する。



ベリキノに向かう旅の途中、列車が止まってしまい、周辺を散策していたユーリは、別の列車が停まっているのを発見する。
そこでスパイ容疑で捕らえられたユーリは、人々から鬼のように恐れられ、民衆を苦しめていると噂される赤軍のストレルニコフという将軍と出会う。この将軍の正体は実は戦死されていたとされたパーシャであった。
革命という大義の前には家庭など塵同然だと冷酷に言い放つストレルニコフは、革命への狂信以外、何も持たない男となっていた。
このストレルニコフから、ラーラがユリアティンという、ベリキノから遠くない街にいることを知らされる。釈放されたユーリと家族はベリキノにたどり着く。



ベリキノに着いたユーリら家族は別荘へ向かうも、閉鎖されていて使うことが出来なかった。近くにある門番部屋で住むことを決め、自給自足でなんとか毎日を過ごす。
ある日、ユリアティンの町へ出かけたユーリはラーラと再会する。このとき、時代はロシア革命の後。臨時政府は安定せず、赤軍、白軍、パルチザン(遊撃隊)など、政治思想の異なる集団たちによる内乱状態が続いていた。
そんな時代の中、ユーリとラーラは密会を重ねて愛し合うが、トーニャのお腹に第二子が居ることもあり、罪悪感からユーリはラーラに別れを告げる。
その帰り道、ユーリはパルチザン(遊撃隊)に拉致され、医師として活動に協力することを強制された。



無残な戦いを目にしながら家族を心配したユーリはなんとか脱出し、ユリアティンの町にたどり着く。町の人間にベリキノのことを訊ねると、ベリキノは無人だと言う。その足でラーラのアパートに向かったユーリは意識を失う。

ラーラの看病で回復したユーリは、トーニャたちがパリへ追放されたことを知る。ラーラとトーニャは、お互いの立場を知ってしまうこととなり、トーニャはユーリがラーラの元を訪ねることを確信し、想いを託し去ったのであった。



ユーリ、ラーラ、カーチャ(パーシャとラーラの娘)は三人で暮らし始める。ある夜、コマロフスキーが二人の前に現れる。彼は法務大臣となっていた。ユーリとラーラの二人に国外に逃げようと誘いを持ちかける。ストレルニコフが失脚し、ラーラの身が危ないというのだ。二人はそれを拒否し、ベリキノで生きることを決める。

ラーラと暮らす日々でユーリは創作意欲が復活し、「ラーラ」というラーラへの愛を綴った詩を完成させる。
そこに再びコマロフスキーが現れ、ストレルニコフの失脚と自殺により妻であるラーラにもいよいよ危険が迫っていることをユーリに告げる。

ユーリ自身はコマロフスキーの助けを拒否し、ラーラとカーチャだけが街を出ることとなった。ラーラの腹にはユーリの子供が宿っていたためである。コマロフスキーにラーラを任せることにし、ラーラは極東へと去った。



ユーリは兄のイエブグラフの助けにより医師として働く環境を手に入れていた。ある日、ラーラと思われる女性を見かけ、その後を必死に追いかけたことがきっかけで、心臓の病により命を落とす。

イエブグラフはユーリの葬式でユーリの死を知って駆けつけたラーラと出会う。ラーラはイエブグラフに、生き別れてしまった娘を探して欲しいと頼む。孤児院を探し回るも見つからずじまいだった。
ラーラはその後、捕まり強制収容所に収監され、やがて処刑されたという。



一連の話を聞き終えたトーニャ・コマローバはポロポロと涙を流す。イエブグラフは何故生き別れてしまったのかを問うと、モンゴルに居る際に警察が来て、逃げている間にコマロフスキーと繋いでいた手が離れてしまい、迷子になってしまったという。
トーニャ・コマローバは父親はコマロフスキーだというが、イエブグラフは違うという。イエブグラフは、本当の父親はユーリだと教える。
やがて迎えに来た恋人とトーニャ・コマローバはその場を去る。力になるという話を考えておいて欲しいとイエブグラフは言う。
トーニャ・コマローバの荷物の中にはバラライカがあった。誰にも習ったことはないらしいが、名手だと恋人は言う。
イエブグラフは、血筋だなと笑いながら二人の姿を見送る。

 

鑑賞しての感想

ユーリについて
本当に無理です…やっぱり昔のこういう作品って男性に嫌悪してしまいがち。『琥珀色の雨に濡れて』の主人公も無理なタイプなので今回も然り。

コマロフスキーは自分という人間を肯定して生きているし、パーシャは自分の中に確固たる理想の世界があってそのために尽力している。
ユーリだけが、何となくあやふやでまさに時代に翻弄されて流されて生きている。職だって、養父が用意した医者という道を進んでいるから。上流階級だから当然だとは思うんだけど!どうしてもコマロフスキーとかパーシャのように自力で這い上がってきたり生きているような人を見ると、軸が無いような人間に見えてしまう。

ラーラと不倫するわけですが、勿論悪いことなのですが、ラーラは心細いに決まってるんですよ。戦争があって内乱があって政治情勢が変わっていく激動の時代に、娘を抱えて生計を立てて生きているので、甘えられる愛にすがってしまうのは仕方ない。
ユーリは違うんですよ、素晴らしい奥様が居て可愛い息子が居て安寧を得ているのに、安全を確保している上でラーラと不倫してるので腹が立つんです。

旦那は不倫してからの失踪。お腹に第二子が居る状態で、ロシアから追放されてパリに逃げる道中、どれ程トーニャは心細かったかって思うとユーリ許せないんだけど!

理事版だと「理事が格好良いから」という理由で映画を観たときの嫌悪感は絶対に薄れると思いました。何故ならイケメンはある程度何をしても許されるからです*1


コマロフスキーについて
恰幅のいいエロいヒゲのオジサン。美しいと思った女を抱きたいから抱く。自分は上流階級の人間だから、自分よりも身分の低い者は見下す。自分は汚い人間であるということを肯定して生きている。
悪い人なんだかいい人なんだかって感じの行動を終盤にするけど、トータルで見ると、まぁ、悪い人寄りかな…。


パーシャについて
若くてハツラツとした熱血イケメンが出て来るんだろうなあ!って楽しみにしてたのに、マザコン成分抜いた冬彦さん*2みたいな、めちゃくちゃ暗くて神経質そうな男の人が出てきて、あまりのショックで心の中で泣きました。無理です。改変してしまって一向に構わないので、若くてハツラツとして熱血なイケメンにしてください。タカラヅカマジックを使ってください。あんまり出てこなかったです。コマロフスキーの方が出てきます。

ラーラとトーニャ
ふたりともすごく好き!ラーラはただただ女優さんが美しかったのもポイントだったけど、不倫はしてしまうけれどもしっかりしている女性だし魅力的だったので憎めなかった。17歳から20代後半(30代にはなってるのかな…?)までを演じることになりますね!少女の時はたしかに可愛い仕草とかもあったけどそれでも大人びていて、終始大人な女性っていう印象でした。
ユーリのお嫁さんになるトーニャは本当に文句無しの奥さんだと思う!とても優しくてユーリのことを大切に思っている。どんな環境にあっても慎ましく生きてる。こんな女性と結婚できる男性は幸せですよ。なのに不倫するユーリは最低です。


戦争の描写は思っていたよりも少なかったけど、それでもやはりロシア革命辺りの知識は最低限頭に入れた上で観劇すべきだなと思いました。映像や音楽が美しくて、冬の侘しさや春のあたたかさが描かれていて視覚的に満足が得られる作品でした。
結構、「行間読んでね」っていうのかな、ハッキリ「こういうことが起きました」と説明を受けるのでなくて「こういうことがあったんだな」と察しなきゃいけない場面が多かったかも。
ユーリの養母や養父が亡くなるシーンは無くて、気付いたら居なくなってるから「亡くなったんだな」って思ったり、パーシャについても失脚している所や自殺する所は伝聞で実際には見ることは無い。ラーラも収容所に入ってから亡くなるんだけど描写は無い。パーシャが失脚したり自殺するシーンは、舞台ではあっても良いかもなと思いました。
あと、ラーラがコマロフスキーと関係を持っていたことが綴られた手紙をパーシャが読んで苦しんでからラーラを抱きしめるんだけど、窓の外からうっすらとその様子が見える、という描写なのでセリフは無いんですね。こういうシーンが舞台でもあるなら、セリフ欲しいなあ。

余談

ラーラの娘トーニャ・コマローバが、わたしが大好きな映画『コーラス』に出てくる少年に似ている。

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ジャン=バティスト・モニエっていう役者なんですけど、そのままイケメンに育っていました。最高です。

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ちなみに『コーラス』に出てくる「ペピノ」というショタもとても可愛いです。

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余談が過ぎる。

とにかく壮大な作品でした。雄大な風景や移りゆく季節によって変わる景色の色彩などが合わさって成り立っているので、舞台ではそのスケール感がどう表現されるんだろう。

出番的には、感覚ですが

ユーリ>>ラーラ>コマロフスキー>>>養父>パーシャ>>>>>>>その他

って感じですかね!
キャストに関しては誰が何の役になっても問題無しのメンツなので、配役発表が楽しみです!



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*1:映画俳優の方も格好良いと思うのですが好みではない

*2:

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