ジグザグ!

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永遠のド新規

宝塚星組公演『スカーレット・ピンパーネル』感想

スカーレット・ピンパーネル自体が初めてで、観る前は重厚というか重い話なのかなと思っていた。背景がフランス革命だし、一般市民の不平不満が爆発して市民権を勝ち取ったと思ったら恐怖政治が始まり活動家たちが次々にギロチンにかけられていく、みたいな感じだからずっと重いのかなーとか怖いのかなーと想像していたのだけど、コメディ色が強い印象があった。あー!?こういう感じか!?って思った。ずっと観客を笑わせようとしている印象があって、重くて暗い話だと身構えていたから、あーこんな軽いんだ、って。とにかくスカピンは初めてだったから、なるほど。という感じで、この軽さが悪いとか良いとか言えるレベルにわたしが居ないから、みんなの感想としてはどうなんだろう(なお調べない模様)。

ショーヴランを演じている礼真琴さんの歌がとにかく凄くて大満足です。とにかく上手い。聴いていて爽快というか、応援上映とかだったら「上手い!!!!!!」って叫びたい。映像では決して感じることが出来ないあの凄さ。ピンスポが当たって歌い上げる礼真琴さんがとにかく格好良かった。
ロベスピエールを演じている七海ひろきさんは、こんなこと軽率に言っては失礼かもしれないけど、とにかく美しい。宝塚において美しさだって最高の武器だと思うし、七海さんはそこに立っているだけで感謝してしまう。

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これだもの…………。

ただ、七海さんの良さってその見た目の美しさだけではなくて、お芝居も素敵だと思う。七海さんは内側からなりきってる感があって、ご本人に関してはファンの方々に「ひろきのお兄さま」と呼ばせていて(確か)、面白いし明るい二次元オタクのイメージがあるんだけど、演じる役によって全然素が分からなくなる。繊細で優しい人だったり、細かくてキャンキャンしてるような人だったり、気弱で可愛い人だったり。その時々の役柄によって本当にガラッと変わる。元の「七海ひろき」が分からなくなる。今回もそうで、笑い取りでコメディ感の強い物語の中で、血が通っていないような冷たい雰囲気を纏ったロベスピエールが出てくる度にピリッとした怖さがあったし、場の空気が冷たくなった感覚になった。七海さんは憑依型の役者なのかなって改めて認識した。

 

悪役は魅力的に感じやすいし、恐怖政治を遂行している側という強めの設定の効果もあるとは思うのだけど、ショーヴランとロベスピエールが主な登場人物の中でも飛び抜けていて、その時代の恐ろしさとか血生臭さを纏っているように見えたから、正直浮いていた。コメディとシリアスの切り替えがあまり上手く出来ているように思えなかったから、コメディの中に突然シリアスぶっ込まれて違和感を覚えたりもした。
ヅカオタの先輩が、東宝のスカピンを以前観ていて絶賛していたので、今度の再演もチケットが取れたら観に行きたいな。

 

わたしは目が肥えてはいないし舞台の勉強をしているわけではないから、感想って本当に感覚値になってしまって、楽しいか楽しくないか、面白いか面白くないかっていう、そういう単純な表現しか出来ないんだけど、トータルではとても楽しかったです。礼真琴さんと七海ひろきさんが本当に素敵だったし、所謂メインじゃない層の人たちが熱演しているのが本当に好きで、観ていて楽しかった。

 

さて、ご贔屓の話をしたいと思います。

 

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上記の映像にご贔屓の朝水りょうくんが映っておりましたー!

 

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右側の兵士です!わー!このご贔屓がですね、好き勝手暴れてて本当に最高でしかないですスカピン。上手側でも下手側でも暴れている。大劇場の方で観たヅカオタから「民衆をちぎっては投げちぎっては投げている」「民衆の女性を殴って倒して立ち上がらせてもう一回殴り飛ばす」などといったハイローに出演させて欲しいと思うようなレポートを頂いており、本当に楽しみにしていた。実際に観た時も暴れていた。最高。
わたしが初めて観たときは、上手側の方で右手で民衆女性Aの手首を、左手で民衆女性Bの手首を掴んでいて、両者ともぶん投げてて、最高すぎて心の中でめちゃくちゃ笑いました。あとは背負投げかな?って感じに民衆男性をぶん投げたり、蹴ったり殴ったり。あと「来てよかった」って思ったのは兵士たちが大縄跳びするシーン。拓斗れいくんと並んで大縄跳びしてるの可愛すぎかよーーーーーーーーーーーー!!!!!アレ、朝水&拓斗ファンは死んでますよね?死にますよね?

ご贔屓は今回名前の付いていない兵士役でしたけど、"民衆上がりの兵士だから民衆が憎いわけではない"ということだったので、そういう目線で見ると確かに民衆に笑いかけている場面もあったし、でも「ハンッ」って感じで笑ってヒール役っぽくもあったり、細かいお芝居をしていました。こういう細かいお芝居を他にご贔屓がいる方にも観て頂きたい…。あとフィナーレのサーベルを持った群舞も、ロン毛を束ねてるヘアスタイルなんだけど、そのロン毛が前に垂れると手でサッて後ろに戻すんだけど、その所作があまりにカッコイイ。メインの人たちとは違って円盤に映らない所が沢山あるから、これが細かい役者としてのこだわりが形に残らないのは悔しいなあ。舞台だから生で観ることが全てだからなあ。でもマルチアングル取り入れた円盤が欲しい(無茶を言う)。あと数回観に行く予定があるので、目に焼き付けて帰りたいと思います。