ジグザグ!

崩壊していく舞台セットと劇団員たちを観客として傍観する『リメンバーミー』

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出演

栗須健司(山崎樹範)/看場徹(松下洸平)/大宮貫二(味方良介)/杉山杏里(上地春奈)/城山一路(大水洋介)/鳥羽明(伊藤裕一)/里田愛(彩吹真央)/出水護(梶原善

 

あらすじ

史上最低最悪の公演「九条丸家の殺人事件」から1年…劇団「荻窪遊々演劇社」の舞台監督の杏里は子供を授かり、恋人である座長の栗須は結婚を決意する。しかし、杏里の父親が猛反対。「劇団員風情に、娘をやれるか!」と怒鳴られ、なんとか説得をするが〝結婚の条件〟を突きつけられる。

「俺を泣かせてみろ!」

1年ぶりに再会したかつてのメンバー。父親を泣かすために始まった芝居は、新たなる崩壊の始まり…!?

 

感想

今月は宝塚の観劇予定が後半にしか無かったので、何か舞台観たいなー笑えるのがいいなーと思って決めたのがリメンバーミーでした。
山崎さんは何回か舞台で観たことがあったんだけど、意外とコミカルなのは観たことなくて。あとラバーガールの大水さんを観てたかった(ミーハー)。

始まる前から笑ってしまった。上手側の通路前席だったので見やすいなーなどと思いながら席に着いたら直線上に味方さんの肖像画が飾ってあって、すごい存在感を放っていた。めっちゃ見てる。
あとアナウンス。端的に言うと「なんかよく分かんなくても空気読んでリアクション取って下さい」ってことを言っていました。

弱小劇団が舞台上で芝居をしていくうちに舞台名の通り色んなものが崩壊していくんだけど、ぶっ壊れていく様子を眺めながらドリフってこんな感じなのかな…などと思いました。うん、ドリフかも。ちゃんと見たことないけど、きっとドリフ。

ノンストップでギャーギャーワーワー騒いでるんだけどうんざりしなかった。騒ぎの中でも、ああさっきのがこう繋がるのね!っていうのが何個もあって楽しかったし、ちゃんとカチッと辻褄が合うから変に感じる所もない。ただただ見事に崩壊していく様子を笑いながら眺めて話が綺麗に終わっていきました。

若手俳優と呼ばれる部類は味方さんだけかな。エリザベートのルドルフを演じたいと仰ってる方だということだけ知っていました。テニミュ民ではない上に、観る機会がなかったのでお恥ずかしながらどんな方かも知らないから、「ルドルフを演じたいひと」という知識だけ頭にありました。いいよねルドルフ。わたしもルドルフ大好きです。エリザベートの中では少ししか出てこないけどあの役は本当に素敵だと思います。基本的に自分勝手な人物ばかりのエリザベートの中でも際立って可哀想な人物だと思ってます。
話が逸れました。そう、ルドルフを演じたいひとってイメージがあったから、話の冒頭に劇団の舞台監督に「ブス」って言ってゲラゲラしてたの観て、自分が持っていたイメージとのギャップもあってめっちゃ笑いました。ブスって言い放った相手にハンマーで殴られそうになっててウケる。あと、二回くらい味方さんがドアにぶつかって脳震盪起こすとこもめっちゃ笑いました。

彩吹真央さんは背が高くてすごいスタイルが良くてヅカみたいだな…って思っていたら元タカラジェンヌの方で、件のルドルフを演じたことがあるようです。略歴をWikiで見たけどとてもすごい経歴でした…すごいです…そんな彩吹さん、あんな…ウィッグが取れてウィッグネット被った状態で大騒ぎしながら見事なキャットファイトを繰り広げておりました。

出演者みんな個々にキャラ立ちしていて、照明音響役とか舞台の裏方でもめちゃくちゃ前面に出て暴れるので楽しい。みんなそれぞれ均等に目立ってる感じがします。
わたしはその照明音響を担当している伊藤さんが演じる鳥場がすごく好きです!かわいいし面白い。

そういえば、舞台上に偏差値の低いピタゴラスイッチみたいな仕掛けがあって、何度かみんな引っ掛かっててしょーもなかった(笑)。引っ掛かる!って分かってても実際に引っ掛かってるの観て笑ってしまうのは何故なんだぜ…。そういう仕掛けとかも含めて、広くはない舞台の上なのに舞台セットに動きがとてもあるので楽しいです!

東京公演は4月30日までやっているそうで、大阪名古屋福岡でも予定されているみたいです。
前作があるんですけど、わたしは前作を観てないですし今作も概要を調べずに行きましたがとても楽しめたので、わたしみたいに何か舞台観たいなーって思ってる方は観に行ってみても良いかもしれません。
何というか、しょーもなかったです、とてもいい意味で。ずっと笑ってました。考察する必要も、深く考える必要もなく、単純に頭を空っぽにして観れる明るくて楽しい舞台でした!