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感想:花組『仮面のロマネスク・EXCITER!!2017』

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仮面のロマネスク

風紀紊乱の貴族社会に生きる1組の男女が始めた、大人の恋のゲーム。仮面を付けた心の奥底で互いを求める駆け引きは、時に残酷に周囲を翻弄し傷つける。誇り高い2人の意地の張り合いから、最後に仮面を外し真情を吐露するまでを 美しく官能的な描写と共に描く。

 

明日海さんはクズだったり翳のある人の役が似合うと前にも書いたと思うんだけど、この作品もだよね。大変に美味しい。明日海さんが放つ「友情なんて要らない」というセリフの破壊力たるや…。

トゥールベル夫人、旦那さんのこと愛してるのと、ヴァルモンに恋しちゃったのと、不倫はダメだーっていう気持ちで混乱しちゃって最終的に修道院に行っちゃうの可哀想すぎる。旦那さんが一番可哀想か。ヴァルモンに目を付けられてしまったがために… 。

個人的には本当に何やってんのこの人たち…性が乱れすぎている…って感じだったんだけど、時代背景の理解が無いと、こういう感想になってしまうんだろうな。終演後に改めて考えたけど、貴族社会が崩れるまでの刹那的なものだとしたら束の間の遊びでもあったのかなとも思えるようになった。民衆の不満が爆発して蜂起に繋がって貴族社会が崩壊していく時、ヴァルモンは王のために命を尽くすことが貴族の務めだと言って負け戦と分かりながらも戦いに身を投じるのですが、死にに行く間際にやっと仮面を外して本当の気持ちを吐露するし、メルトゥイユもまた仮面を外して、やっとお互い素直になるわけだけど、貴族だからこそのプライドの高さがあったから仮面が外せなかったってことなのかな。めんどくさい!貴族めんどくさいな!

性に関する本能的な部分を剥き出しにした作品だから宝塚が演じるには結構ギリギリなのでは?と感じる題材だと思うのだけど、存在がファンタジーな宝塚だからこそ美しく耽美に昇華してくれて楽しめるんだなと感じてました。これが普通の男女の役者だったら生々しすぎて観たくないかも。
ヴァルモンもメルトゥイユも役作りの調整が難しそうな役だなぁと素人ながらに思ったのだけど、わたしは明日海さんのこういう難しい役を演じている所がすごく好き。仙名さんも流石というかもう、めーっちゃいいですね。セリフも聞き取りやすいし落ち着いてるし安心感がすごい。あまり得意な雰囲気の作品ではないけど、こういうのってスルメな予感がしてならない。

 

EXCITER!!2017 副題:水美舞斗が凄い2017

人気のショーなので楽しみにしてた。水美舞斗さんがすごかったー!なんだーーーーあのひとはーーーー!!!ビジュアル面は最高だしダンスも格好良いひとだけど、ついに歌唱力まで手に入れてしまったことが判明したショーだった。本当に歌が今までと段違いで上手くなってました。 元から声は素敵だし安定して歌ってはいたと思うのですが、今回は「歌上手い!」って思いました。最強なのでは?と舞台姿を眺めながら思いました。まだまだ伸びる。こわい。

人数が少ない分、下級生が活躍できる宝塚の別箱は楽しい!トップとか上位のひとが好きなら本公演でも楽しいと思うだけど、下級生が好きなひとは別箱が楽しかったりする。2日間行ったんだけど、本当に楽しかったし仙名さんがトップ娘役に就任した本公演前のお披露目の舞台を観ることが出来て嬉しかった。


仮面のロマネスク
脚本演出 ▶ 柴田侑宏・中村暁
EXCITER!!2017

作・演出 ▶ 藤井大介

公  演 ▶ 2017/3/31〜4/2(神奈川)
劇  場 ▶ 神奈川県民ホール