ジグザグ!

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永遠のド新規

宝塚花組公演『仮面のロマネスク/EXCITER!!2017』感想

仮面のロマネスク

風紀紊乱の貴族社会に生きる1組の男女が始めた、大人の恋のゲーム。仮面を付けた心の奥底で互いを求める駆け引きは、時に残酷に周囲を翻弄し傷つける。誇り高い2人の意地の張り合いから、最後に仮面を外し真情を吐露するまでを 美しく官能的な描写と共に描く。

ヴァルモン子爵(明日海りお)
メルトゥイユのかつての恋人。メルトゥイユに復讐ゲームを持ちかけられるも、トゥールベル法院長夫人に興味を抱いていたため乗り気ではなかった。かたくなに拒むトゥールベル夫人に、ヴァルモンには気を付けろと忠告した者が セシルの母親だったことが分かったことと、トゥールベルを落としたら自分を褒美として差し出すというメルトゥイユの話に乗り、最終的にゲームに加担することを決める。

メルトゥイユ侯爵夫人(仙名彩世)
サロンの女主人であり、若く美しい未亡人。セフレ(他に表現がない)のジェルクール伯爵が、彼女の従妹セシルと婚約したことを聞く。以前ジェルクール伯爵に恋人を奪われたヴァルモンに対し、セシルを誘惑させるゲームを提案する。

ダンスニー男爵(柚香光)
厳しい父の元に育った、恋に奥手な若き青年。セシルに恋をしている。


明日海さんはクズだったり翳のある人の役が似合うと思っているけれども 何だか頻度が高い気がして面白い。大変に美味しいですけどね。明日海さんに「友情なんて要らない」と迫られる人生。
トゥールベル夫人、旦那さんのこと愛してるのと、ヴァルモンに恋しちゃったのと、不倫はダメだーっていう気持ちで混乱しちゃって最終的に修道院に行っちゃうの可哀想すぎる。旦那さんが一番可哀想か。ヴァルモンに目を付けられてしまったがために… 。

個人的には本当に何やってんのこの人たち…性が乱れすぎている…って感じだったんだけど(笑)、時代背景の理解が大事ですね。貴族社会が崩れるまでの束の間の遊びでもあったのかな(全て文末に"多分"が付いていると思って下さい)。民衆の不満が爆発して蜂起に繋がって貴族社会が崩壊していく時、ヴァルモンは王のために命を尽くすことが貴族の務めだと言って負け戦と分かりながらも戦いに身を投じるのですが、死にに行く間際にやっと仮面を外して本当の気持ちを吐露するし、メルトゥイユもまた仮面を外して、やっとお互い素直になるわけですが…貴族だからこそのプライドの高さがあったから仮面が外せなかったんですね。めんどくさい!貴族めんどくさいな!(最低な感想)

 

こういう思慮深さが欲しい。

「性」に関する本能的な部分を剥き出しにした作品だから宝塚が演じるには危うい題材だと思うのだけど、存在がファンタジーな宝塚だからこそ美しく耽美に昇華してくれて楽しめるんだなと感じてました。これが普通の男女の役者だったら生々しすぎて観たくない(笑)。
本当に難しくて深い役だと思います、ヴァルモンもメルトゥイユも。わたしは明日海さんのこういう難しい役を演じている所がすごく好きだし、明日海さんのこと信頼して安心して観れてるんですけど。 仙名さんも流石というかもう、めーっちゃいいですね。セリフも聞き取りやすいし落ち着いてるし何という安心感なんだろう。この新トップコンビめちゃくちゃ好きです。

 

EXCITER!!2017 副題:水美舞斗が凄い2017

楽しみにしてましたエキサイター!たまたまなんですけど、hitomiさんっていう前に好きなバンドのひとつだったMoranのボーカリストツイッターを遡っていたら、カラオケでエキサイター歌ってたんですよ!フルで聴きたくて泣いています。宝塚カバーのライブして下さい…*1


そんなEXCITER!!2017、特筆すべきはマイティこと水美舞斗さんです!!!なんだーーーーあのひとはーーーー!!!ビジュアル面は最高だしダンスも格好良いひとだけど、ついに歌唱力まで手に入れてしまったことが判明したショーだった。本当に歌が今までと段違いで上手くなってました。 元から声は素敵だし安定して歌ってはいたと思うのですが、今回は「歌上手い!」って思いました。このひとって最強なのでは?とマイティを見て思いました。まだまだ伸びるなんて本当にマイティはすごい。

人数が少ない分、下級生が活躍できる宝塚の別箱は楽しいですね!トップとか上位のひとが好きなら本公演でも楽しいと思うんですけど、下級生が好きなひとは別箱が楽しいですよね。 2日間行ったんですけど、本当に楽しかったしマイティがとにかく最高だったし、実力派の生粋の花娘である仙名さんがトップ娘役に就任した本公演前のお披露目の舞台を観ることが出来て嬉しかったです。新生花組、最高です!

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